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「で?計画は順調なのか?」
荒廃した世界の隅。誰からも見捨てられた旅館の中は、外の明るさにも気づけないほど真っ暗だ。
今じゃ誰も立ち寄らないこの場所は、俺たちが奇妙な会議をするのにはピッタリなわけで。
「ああ。」
クルクルとナイフを回すキラーの問いかけに、いつもより幾分機嫌の良さそうなナイトメアが肯定を示す。
「ふ〜ん?…アイツはほっといていいのかよ?」
「マーダーがほっとけって言うもんでな。
まあ最初からどうするつもりもなかったんだ。別にどうでもいいさ。」
「へぇ〜。マーダーが、ねぇ…。」
キラーの言うアイツとは恐らくフェルのことだろう。
当のマーダーはホラーとなにか話し込んでいるようで、こちらの話を聞いているんだか聞いていないんだか。
エラーも廃れたソファの上でチョコを貪り食うばかりで話に入る気配もない。
全くセンパイたちはいつも自由奔放だ。
周りの光景に呆れていたその時、突然空気が変わったかと思えばナイトメアが不気味な笑みを浮かべていた。
ただならぬ圧に、このひとはやはり闇の帝王なのだと感じる。
「…そろそろだな」
そう言い放ち、俺たちに次の場所へ行く準備をするよう促してから、暗闇の中へと消えていった。
「…にしてもあのニンゲン唆すってだけで上手くいくもんなの?まあオレたちはボスの命令に従うしかないわけだけど。」
寂しさの漂う旅館に声が響く。
この僅かな賑やかさでさえ、もうすぐで失われる。
…あの世界の、あのタイムラインからも。