私の王子様

木原家の嫁になり私は授かった赤ちゃん。

しばらく経ち。

検診に来てた私、

兄だけに報せてた。

今は忙しくしてる康さんの弟が引き継ぎの社長をしてる。

診察が終わり

私は病室に向かってた。

マスクをして

康さん…こんにちわ笑っ

夏子笑っ

どう調子は。

何とか順調だよ

はいあなたが好きなプリン、

嬉しいなぁ食べたい。

唇にキスした私早く帰ってきてね。

わかってるけど先生がなかなか帰さなくて。

抱き合ってた私、

夏子、お腹冷やすなよ。何から母さんに甘えろよ。

そうだね。

真彦が昨夜顔を見せてくれたよ。

来たんだ。

夏子が子供出来たってお前も早く直せって言われたよ笑っ

兄さん喜んでくれたのよ。

お母さんに報せたのか。

あの人はいいのよ。どうせ若い男性といるから。

困ったな…

困る事ないから康さんは自分の身体だけ考えてね。

帰るね。

夏子、

この時が私と康さんとの最後だった。

木原康の父親が私のマンションに見えた。

お義父様…

夏子康と別れて欲しい！

え？…

康の身体の事もある。脳腫瘍と言われたが、康に癌に冒された

嘘…

呼ばれた。紀子が話しがあるから

何故私を呼ばなかったのですか…

俺が断った…

封書を出された。

1000万あるから。

今月中にマンションを出ろ！…

ついてきた。秘書課の桐本さんが…

康さんには病院に入ったからと伝えます…

酷い！…

お金持って出ていけ！…

泣いた…ずっと泣いてた。

ご飯も喉に通らなかった。

私はクローゼットの中の引出しから出した。

この時私、

解約する…

私が貯めてきた。１億の通帳。

ボストンバッグに私の衣類を詰め込んだ。

その頃。

病院では康さんが苦しんでた。

２ヶ月経ち、

私はお腹が痛いから病院に来てた。

兄からのTELを取らなかった。

会社に就いてる兄、結婚する予定だった。

総合病院の婦人科で待合室にたたずむ私、

夫婦で来てた。

揉めてた。

だからって何だよ！…

妊娠中に浮気なんかする！…

回りの若い女性達が…

奥さんが大変な時期に浮気だってよ。

お前ら黙れ！…

お客さん婦人科の前で大きな声著さないでください。

…

あとで離婚書送るよ！。

田坂さん。中にお入りください。

はい…

夫婦ってなんだろう。私の場合と違う…女性にしたら。旦那が浮気したことで離婚になるんだ…

おろすって声が聞こえてきた。

私は宿した子供をおろせなかった。木原のお義父様にしたら息子が病気で亡くなるから扶養家族は用なしにしたいのか…

うるうるしてきた。

泣いたら子供が悲しむ。

マンションに帰宅した私、郵便ポストに封書があった。

開いてみたら、車の名義変更届けましたからご自由にして

お金口座振り込んだ事

康が亡くなった。顔を出すな。

支所に離婚届出提出して欲しい。

…

頭に血が昇った私…何よ…これ…

脅迫紛いみたい。

私は

電話帳を調べた。

弁護士事務所を探した。

この札幌に有望な弁護士を調べた

父親がいた。会社…

大銘の名前、

高島企業の市原専務取締役。

市原陽司

TELをかけた。

家庭裁判所で見かけた

母が父親と別れる別れないで揉めてた頃の市原隼人の息子が弁護士事務所を建てた。

ツツーツツーー

ダメか。

〃はい…こちら高倉事務所〃

あの…すみませんが市原隼人さんの息子さんが弁護士に就いてるって聞かされましたが、

〃私ですが、どちら様ですか？〃

あの…私、木原家の嫁になった。

〃夏子さんかな…〃

そうですが…