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こりん
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#brfr
suzu🎲⭐️🎼⏳🪽🎺
232
✦ ─────── ✦
朝。
カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。
眩しさに目を細めながら、ゆっくりと起き上がる。
窓を開けると、少しだけ涼しい風が部屋へ流れ込んできた。
🩵「いい天気〜……」
思わず空を見上げる。
こんな普通の朝も。
今日で最後。
🩵(ちゃんと笑おう)
そう決めて、部屋を出た。
◌ ───── ◌
大学。
💜「おはよ」
🩵「おはよ〜!」
❤️「今日は顔色いいじゃん」
🩵「いっぱい寝たからね〜!」
🩷「それなら安心!」
いつも通り。
他愛もない会話。
何気なく笑い合う時間。
講義中も。
休み時間も。
昼休みも。
四人で食堂へ行って。
くだらない話で笑って。
放課後にはコンビニへ寄り道をして。
💜「こさ、それ新作だろ」
🩵「そうだよ〜!」
❤️「また甘いやつ買ってる」
🩷「絶対一口ちょうだい!」
🩵「やだ〜!」
笑い声が響く。
何も変わらない一日。
誰も。
これが最後だなんて思っていなかった。
◌ ───── ◌
駅。
改札の前。
💜「じゃ、また明日」
❤️「またな」
🩷「おつかれ〜!」
🩵「また明日〜!」
いつも通り手を振る。
三人も笑って手を振り返してくれた。
その姿を。
胸に焼き付ける。
🩵(ばいばい)
心の中だけで呟いて。
こさめは歩き出した。
振り返らなかった。
◌ ───── ◌
夜。
部屋の中には段ボールが並んでいた。
荷物はもうほとんどない。
机の上に置かれたエコー写真を手に取る。
🩵「行こうか」
優しく笑って。
バッグへしまった。
最後に部屋を見渡す。
楽しかった思い出がたくさん詰まった場所。
玄関の電気を消す。
ドアを閉める。
小さく鍵の音が鳴った。
もう。
ここへ帰ってくることはない。
◌ ───── ◌
電車がゆっくりと動き出す。
窓の外。
見慣れた街並みが少しずつ遠ざかっていく。
バッグからスマホを取り出した。
開いたのは。
❤️ なっちゃん
🩷 らんくん
三人のグループトーク。
しばらく画面を見つめる。
何度も文章を打っては消して。
ようやく。
送信ボタンを押した。
🩵『急にごめんね〜。』
🩵『少し遠くに行くことにした。』
すぐに既読が付く。
❤️『え?』
🩷『どういうこと!?』
🩵『大学も辞める〜。』
❤️『待って、何があった?』
🩷『電話するから!』
着信画面が表示される。
震えるスマホ。
こさめは。
そっと着信を切った。
🩵『ごめんね。』
🩵『いるまくんには言わないでほしい。』
❤️『なんでだよ』
🩷『ちゃんと話そう?』
画面が涙で滲む。
それでも。
最後のメッセージを送る。
🩵『いるまくんのこと、よろしくね〜。』
🩵『二人とも元気でね。』
送信。
少しの沈黙。
やがて。
❤️『……分かった。』
❤️『でも俺たちは諦めないから。』
🩷『いつでも帰ってきていいからね。』
🩷『約束だから。』
その言葉を読んだ瞬間。
涙が溢れた。
🩵「ありがとう……」
小さく呟く。
そして。
スマホの電源を落とした。
もう。
この番号を使うことはない。
◌ ───── ◌
電車は。
夜の街を走り続ける。
大切な人たちを残して。
新しい命と。
二人だけの未来へ向かって。
✦
大好きだった。
だから。
誰にも言えなかった。
誰にも頼れなかった。
好きだから。
さよならを選んだ。
✦
コメント
2件
初 💬 失礼致します 。 ここまて 続きが 気になる と 感じた 物語は 久々です 。 連載 楽しみに しております 。
第35話、読み終わりました……胸がぎゅっとなる回でしたね。「大好きだった。だから。誰にも言えなかった。」の一文に全部集約されている気がします。なっちゃんとらんくんに「よろしくね」って送るこさめの強がりと優しさに泣きそうになりました。エコー写真をバッグにしまったシーンが特に印象的で、新しい命と二人きりで進む決意の重さがじんわり伝わってきました。続きが気になります……!