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ハートメモリー

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第2話「甘い幸せ」

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2023年11月25日

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ハートメモリー

隙間から明るい光が差し込む、小鳥のさえずりと共に聞こえる目覚ましで目が覚めた。

欠伸をして、カーテンを大きく開け、ふと上を見上げる

空を見ると黒い雲がモクモクと。雨が降るかもしれない一応傘を持っていくように言っておこう。

私の名前は天音 風月。いきなりですが、私には記憶がありません。と言っても自分の名前と年齢

家族の顔と名前はまだ薄らと覚えてる。でも、それ以外は全部ノイズがかかっている。

大事な記憶を思い出すまで私は花鳥 胡桃という 中学二年生の女の子の家に居候させてもらっている。

実は、私の方が年上なので情けない気持ちだ…。

ちなみに私と胡桃ちゃんは付き合っている。胡桃ちゃんに手を差し伸べてくれたときに

一目惚れして、胡桃ちゃんも同じ気持ちだったそうだ。そして、なんやかんやあり私たちは付き合った。

このまま記憶が戻らなくても…と思う事もあんだよね…はは

風月「胡桃ちゃん〜、おはよう〜」

胡桃ちゃんはしっかり者。でも、朝起きるのは苦手らしい

胡桃「おはよ…ふーちゃん…」

風月(今日も可愛いなぁ…)

風月「胡桃ちゃん〜ご飯かパンどっちがいい?」

胡桃「ごはーん」

風月「わかったよ〜。また起こすから今は寝てていいよ」

と、言い残し寝室を後にした。

ご飯を炊き、卵焼きを作り机に並べる。胡桃ちゃんを起こすために少し大きな声を出す

風月「胡桃ちゃん〜!ご飯できたから起きよ〜!」

モゾモゾという音が寝室から聞こえてくる。どうやら起きたようだ。

フゥ…っと一息つくとその途端、ポタポタと言う音が聞こえて窓を覗いた

急に大雨が降ってきた、窓が割れる程の大雨に困惑する。

風月「急だなぁ…今日学校あるのかな」

しばらく窓を見ていると、後ろから弱々しい「おはよ〜…」という胡桃ちゃんの声が聞こえた。

幸せ

風月「おはよー、ご飯食べよ〜」

胡桃「うん食べる!」

胡桃ちゃんは朝ごはんを食べるとすぐさま元気になる。そんな胡桃ちゃんを見るのが楽しくて幸せ

薄い鼠色にルビーのような綺麗に輝く瞳。特徴的な赤い紐の髪飾り

顔も性格も100点。こんな彼女を持てて私は幸せ者だろう。…だといいな

胡桃「…ふーちゃん?…大丈夫?」

風月「…あっうん!胡桃ちゃんが可愛くてぼーっとしてた」

胡桃ちゃんは驚いた表情をして微笑んだ。

胡桃「もぉ!ふーちゃん好き!」

風月「わたしも好き〜!」

思わずニヤついてしまう。あっ!っと思い時計を見ると8時

風月「胡桃ちゃん!学校!」

胡桃「あっ!行ってきます!」

風月「行ってらっしゃい!」

行ってきますのキスを交わし、手を振る。」

ドアを開けようとしている胡桃ちゃんが勢いよく後ろを振り返った

胡桃「あっ外に出ちゃ絶対ダメだよ」

甘い

私の名前は「花鳥 胡桃」中学二年生だ。私には、可愛くてしょうがない彼女が居る。

名前は「天音 風月」多分高校2年生。肩まである綺麗な黒髪に桃色と空色の瞳に髪には白のリボン

この可愛さを味わえるのは私だけ。この甘い日常を過ごせるのは私とあなた以外居ないなんて

なんて嬉しい事なんだろうか。思わず笑みがこぼれてしまう。

ガラガラと教室のドアを開けた。クラスメイトは正直嫌いだ。誰かの愚痴ばっかりで吐き気がする。

???「くーるみ!おはよ」

肩をポンポンと叩かれ後ろを振り返る。

そこに居たのは…天音 雪月。よく絡む人。そして私の恋人の妹

雪月「どーしたの?胡桃?元気ないね」

胡桃「そーかな?そういう…雪月はなんか暗いね」

雪月「あっバレた?…前言った行方不明の姉が居るでしょ?全く手がかりが無くて…ね」

雪月「警察にも言ったんだけど…」

そりゃそうだ。ふーちゃんを外に出したことは無い、言い方は悪いが監禁してるというのが正しいだろう

胡桃「そっかぁ……私も探してみるね」

???「おはー…ゆづ…くる…おはよ」

途切れ途切れの弱々しい声がして、後ろを振り返る

短い青髪に海のような青い瞳。相変わらず大量についているピン

彼女の名前は「蛍 葛」良く絡む。この3人組でよく行動する事が多い。

葛「なんの話?」

雪月「私の姉の話」

葛「ゆづの姉さん?ポスター見たけどあの特徴的な瞳だったらすぐ見つかるんじゃ?」

雪月「そうなんだけど…」

確かに特徴的な瞳だ。空色と桃色なんて珍しい、雪月はオレンジ色と桃色。こっちも珍しい

生まれた時からこうだったのか。ふーちゃんの桃色の雪月の桃色の瞳がお揃いで

ちょっと複雑。

葛「……くる?」

胡桃「……あっごめんぼーっとしてた」

私は幼い頃から人を見てきた。𓏸𓏸が𓏸𓏸に好意を寄せている事とかならすぐに分かる

葛は雪月の事が好き。当の本人も気づいてないだろう

…まぁ別に私の邪魔しないなら良いけどね。私にはふーちゃんが居ればあとはどーでもいいし

雪月は邪魔だし、葛とくっつけば多少は収まるかな

と、そんな事を考えていると、チャイムが鳴った。


3話に続く

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