テラーノベル
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注意⚠️ いきなり始まります。
勉強会は、一旦中止。
俺は、すちくんについて行っている。
どこに向かっているのか分からない。
聞こうと思えば、聞けた。
だけど、1つのことで頭がいっぱいでそれどころではなかった。
ーー本当に言うの?
何度も自分に問いかける。
言わなければいけない。
それは、分かっている。
あそこまで図書館で話が進んでしまったから。
茈『少人数の方がいいやすいだろ』
確かにそうかもしれない。
けど、だからといって怖くないわけではなかった。
この時間が怖い。
逃げれないから。
もし、嫌われたら。
もし、気持ち悪いと思われたら。
もし、今までみたいに話せなくなったら。
不安は、増すばかりだ。
翠「着いたよ」
気がついたら、近くの小さな公園にいた。
遊んでいる子どももいない。
とても静かだった。
翠「ここなら、誰もいないし話しやすいんじゃないかって思ってさ」
そしてベンチに腰をおろす。
沈黙。
何を話せばいいかって思いつかない。
落ち着かない。……。
いや。
話すことは決まってる。
決まってるからこそ、抵抗してしまう。
膝の上で手を強く握る。
爪がくい込んでてとても痛いが、それでも話せなかった。
翠「綺麗だよね」
黈「(ビクッ)…うん、」
ぽつりとすちくんが喋った。
何の話か分からないが反射的に肯定した。
今までみたいに…、
翠「でも…」
ゞ「少し迷いがあったよね、」
どこでそんなふうに感じた?
別にどこも不自然ではなかったはず…。
黈「そんなことーー」
翠「あったよ」
ゞ「みこちゃん、ずっとそんな感じだから」
自分的には、不自然に見えなかったけど分かってたんだ。
返す言葉がない。
沈黙が続く。
逃げたい。
この話題から。
この空気から。
全部からn
黈「何が綺麗なの?」
翠「…え?」
俺からの突然の質問にすちくんも驚いている。
別に気になったとかそういう訳でもない。
ただ、咄嗟に出てきた。
翠「、今日は晴天で青空が綺麗だから…?」
黈「ふーん、」
空を見上げる。
けど、俺から見えるのは全ておなじ。
いつも通り、灰色な世界。
翠「みこと」
優しい声。
いつもなら、『みこちゃん』と呼ぶすちくんがフルで呼んできた。
翠「何かあるんだよね?」
黈「…っ、」
さっきまでその話から逸れていて安心している自分がいる。
今の質問も流してしまおう、
そう思った。
けど、
もう無理だった。
黈「…、す、ちくん」
翠「ん?」
その何気ない言葉で俺は泣きそうになる。
声が震えているのがわかる。
今ならまだ戻れる。
何も言わずに終わることができる。
なのに。
黈「俺ね、……ッ」
喉が詰まる。
言葉が出てこない。
怖い。
怖い。
怖い。
怖い。
それでも。
黈「色が分からないん…っ、よ」
言ってしまった。
顔をあげられない。
顔を見れない。
黈「空も、花も、みんなが綺麗っていう景色も」
ゞ「全部、灰色に見える。」
ずっと、隠してきたこと。
誰にも知られたくなかったこと。
一番知られたくなかった人に。
黈「だからっ、俺ぇ!!」
ゞ「みんなに合わせてた…」
握ってた手はより一層強まる。
溜めてた涙も落ちていく。
黈「綺麗だね、って言われて頷いて」
ゞ「好きな色聞かれたら、適当に答えて」
ゞ「分からないなんて言えなかったんよっ!!」((ポロッ
涙が頬をつたる。
気が付かない振りをした。
黈「変だと思われたくなかった」
もう1粒。
落ちる。
黈「怖かったから」
ゞ「ずっと、ずっと…怖かったッッ、」
まだ顔を俯いたまま。
黈「気持ち悪いよねっ、ごめん…なさい、」(ポロポロ)
翠「…」
返答はない。
やっぱり。
言わきゃ良かった。
翠「みこと、」
名前を呼ばれる。
責めるような声ではない。
嫌悪な声でもない。
ゆっくりと顔を上げる。
そこには、
とても苦しそうな顔をしているすちくんがいた。
翠「なんで、謝るの?」
黈「え……」
翠「それに、なんで一人で抱えてたの?」
ゞ「苦しかったでしょ?…っ、ごめん」
謝った。
別にすちくんは悪くない。
それどころかあたかも自分の事のように苦しみを理解しているように見えた。
俺は、何も言えなかった。
言葉の代わりに涙がでてくる。
この時初めて。
なっちゃんやこさめちゃん以外にこの秘密を言うのを
他の人に話して良かった。
そう思えたのは初めてだった。
ーーすみません。マジで更新遅れました。
コメント
3件
大好きな展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

うわあ……読んでて胸がぎゅっとなりました。みこちゃんがずっと隠してきた「色が分からない」という秘密を、すちくんに打ち明けるシーン、本当に切なかったです。「気持ち悪いよね」って謝るところとか、自分を責めるクセが痛いほど伝わってきて……。でもすちくんが「なんで謝るの?」って返したのが、すごく優しくて、ああこの人に話してよかったんだなって思えました。更新、待ってた甲斐がありました!