愛華は一橋の隣に座ってしばらくぼおっと海を見ていた。
海では子ども達が足元まで入ってぱちゃぱちゃと水を掛け合って遊んでいる。
一橋はそんな愛華を見て、くすくすと笑いだした。
「なに? 私、なにかおかしいことしました?」
一橋は首を横に振り、少し悪かったという顔を愛華に向ける。
「いや、全然。ただ、海で遊んでいる子達を見ながら、なんだか『私もあれをしたい』って思ってるような気がしたんだよね」
愛華は少し戸惑った顔をしながら、一橋を見つめ返す。
「そ……そんな顔してません。べ、別に海で遊ぶのがうらやましいだなんて……」
愛華はそう言いながらも、自分がそれを言いたいのではないと心で反論していた。
自分は海で遊びたいし、叶うことなら自分を解放してしまいたいと思っている。だけど、それを許さない自分がいる。
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