暗闇の中、まだ荒い息を吐く阿部ちゃんの体が小さく震えている。
シーツに沈んだ肩がゆっくりと上下し、細く開いた唇から、微かに掠れた吐息が漏れた。
その様子を見つめながら、唇を緩める。
乱れた髪、汗で少しだけ貼りついた前髪、肌に残る赤い痕——どこを見ても、ついさっきまで自分が触れていた証が残っていて、胸の奥が満たされていくのを感じた。
もっと、阿部ちゃんの反応が見たい。
そんな欲を持て余すように、阿部ちゃんのなめらかな腹筋の上を指でゆっくりとなぞった。
「ぁ……」
びくりと肩を揺らし、阿部ちゃんは身を捩る。
くすぐったさと、まだ火照りの残る体が敏感に反応してしまうせいで、俺から逃れようとするようにわずかに腰を浮かせた。
「逃げるの?」
耳元で囁くと、阿部ちゃんはかすかに首を振る。
その反応も愛おしく、さらに執拗に阿部ちゃんの肌をなぞっていく。
「めめ……やめ……」
か細い声で抗議しながらも、完全に拒めていないのがわかる。
どこか心地よさすら覚えているような反応が、余計に俺を煽った。
「やめてほしい?」
耳元に唇を寄せ、低く囁くと、阿部ちゃんはかすかに首を振った。
「じゃあ、もっと触ってもいい?」
今度は逆に、阿部ちゃんの頬が熱を持ち、唇を噛むように閉じる。
堪らず阿部ちゃんの腰を引き寄せた。
「や……ぁっ」
驚いたように阿部ちゃんの声が上ずる。
そのままシーツに沈めるように覆いかぶさり、阿部ちゃんの喉元に口づけを落とした。
くすぐるように舌先を這わせると、阿部ちゃんがピクリと肩を揺らす。
「めめ……ん、も……」
嫌がるように言いながらも、腕が俺の背中に回る。
それを合図のように受け取り、さらに深く唇を押し当てた——。
夜は、まだ終わらない。
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めめあべ…🤦🏻♀️🤦🏻♀️🖤💚