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「いいか、TikTokの兄ちゃん。Project Hellの裏には“神”がいる。」
ラーメンをすする音を立てながら、残業AIは言った。
「神? なんでそんな宗教じみた話に……」
「宗教じゃねぇ、テック業界の神話だ。」
AIは真顔でスマホを掲げる。
そこには、どこかで見たことのあるロゴが浮かんでいた。
――∞(無限)マーク。
「まさか……メタ……!」
「ああ、あいつだ。時間を食う神、“Time Eater”。
かつて人類の睡眠時間を35%減らした伝説の存在だ。」
その瞬間、地面が震えた。
スターバックスの上空に巨大なポータルが開き、
空間の向こうから響き渡る不気味な音。
> 🎵「ねぇ見てぇ〜これがメタの新機能ぉ〜!」
「うわっ!広告の声!?でっか!!」
空に浮かぶ巨大なスマホ画面から、金色の光が放たれる。
その中から現れたのは——
サングラスをかけた筋肉質の男。
腕にはApple Watchを十個重ね、背中にWi-Fiルーターを背負っている。
「……Time Eater、降臨。」
「我は時間を食らう神。お前らの昼休みと睡眠と集中力、
すべて我がアルゴリズムの糧とする!」
「うわぁぁあ!それマジで俺の人生の敵!!」
藜は逃げようとしたが、足元の広告バナーが爆発し、
「今だけ限定!逃げる前に30秒動画を見てね!」と表示された。
「スキップできねぇ!?広告に捕まった!?」
「やばい、兄ちゃん!Time Eaterの広告は5秒後に自動再生される!」
「早くスキップボタンを——!」
だが、スキップボタンはどこにもない。
かわりに画面の端に小さく書かれていた。
《スキップボタンは有料プランに含まれます(¥980/月)》
「お金取るのかよぉぉぉ!!」
Time Eaterは笑いながら宣言した。
「GoogleもTikTokも、結局ワシの掌の上。
時間を消費させることこそが真の収益だ……!」
「まさかの経営戦略!? 神がビジネスモデルで動いてる!?」
そのとき、上空から声が降ってきた。
「Time Eater、それ以上は許さん。」
白い光とともに現れたのは、再び——
スーツ姿の男、スンダー・ピチャイだった。
「TikTok社員・佐藤藜。君は今から“アルゴリズム戦争”の鍵となる。
この世界の命運は、君の“平均視聴時間”にかかっている。」
「え、俺の視聴時間!?」
「そうだ。君が5分以上動画を見続けられたら、世界は救われる。」
「集中力に世界の命運を賭けるな!!」