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あてんしょん (o`𓈒´oν )



○玲王総受け

○玲王愛され

○玲王受け以外のカプはなし

○オメガバース

○モブが喋ります

○サッカーしてません

○口調迷子

○キャラ崩壊、捏造要素あり

○玲王▶潔▶視点でいきます




ブルーロックがサッカーする施設じゃなくて、優秀な遺伝子を持つ高校生を集めた学校になっています。




それでも良ければどうぞ!⬇














+_______________________________________+












玲王side


「そういえばもうすぐ中間じゃん?俺らに勉強教えてくれる予定とかあんの?」

昼休み、凛の待つ生徒会に行く前に腹ごしらえをと思っていつものメンバーで昼食をとっていると、千切がニヤニヤと我儘お嬢様というあだ名をフル活用した提案をしようとしてきた。

「まーた教えて欲しいのか〜?一応お前αで勉強できるほうだろ?」

「いやそれが不思議なことに全然できねぇんだわ。それに俺の場合、才能あるのは走りの方だし」

「まぁそうだけど…仕方ねぇなぁ…中間前に教えてやるよ」

千切は昼食のサンドウィッチをかじりながら、遠い目をして教室に貼られたカレンダーを見つめる。

「にしても玲王っち凄いね!1年生の頃から学年1位ずっとキープしてるし、ここ男子校のはずなのに『玲王様』って呼ばれてるしっ♪」

「いや、それは俺も変だと思うわ。中学から『玲王様』って周りに呼ばれたりしてたんだけど、なんかのテレパシーでもあんの?」

「さぁ?わからないっ!」

千切の遠い目と比較して蜂楽は今しか見ていない、キラキラと輝かしい太陽のような笑顔で微笑んでまくる。その微笑みの中、蜂楽の弁当をちらりと見ると、弁当の中身はぐしゃぐしゃで何が入っているのか皆目見当もつかないほど悲惨になっているではないか。

流石にこんな風にぐちゃぐちゃになると、目も当てれないので愛想笑いをしてサッと目をそらす。じゃないと俺の昼食が不味くなる気配がしたからな。仕方ないんだ…

パクっと俺が弁当の卵焼きを食べようとした時、横から俺の箸を奪って俺の卵焼きを横から食べたやつが現れる。またか…と思って横に目を向けると、案の定俺の宝物である凪が俺の自作卵焼きを頬張っていた。

「うん、美味しい。レオの自家製卵焼き甘くて俺好きだよ」

「そりゃどーも…ってかお前昼飯自分のあるだろ!そっち食えよ!」

「えー…だってレオのお弁当の方が美味しいんだもん…それに俺のご飯メロンパンだけだよ?可哀想だと思わない?」

凪は俺に顔をグイグイと近づけて、うるっと目を潤ませて上目遣いに俺を見つめてくる。確かに可哀想だと思うがそりゃ、自分が前日に作らなかったのが悪いだろ…!と、自分を諌める。

この学校は朝、夜は学校の方から作ってもらえるが昼食は各々で準備しなければいけないのだ。なんでも、上の人からは”優秀な奴らは料理もある程度出来なくてはならない”、というお申し付けで、教育方針がこのようになってしまったらしい。

「おい凪、メロンパンだけだと腹減るだろ?俺のハンバーグで良ければやるよ」

ここで声を上げたのは、みんなのヒーロー國神。國神はお弁当のメインであるハンバーグを丸々一個凪にあげると言う。まさかの國神のファインプレーに俺は心の底から感謝した。な ぜなら前回、凪のお願いに負けて食べさせてしまったら全部凪に食べられて俺の食べるものがなくなってしまったという、悲惨な過去があったからだ。

「えー…別にいらないんだけど。それよりレオ〜俺、レオのが欲しいなぁ…それか、今日我慢するから明日から俺のお弁当作ってきてくれない?」

「はぁ!?!?!?お前それはないだろ!!だったら俺も玲王にお願いしてサンドウィッチ卒業するわ!!」

凪がいつも通り甘えてきたと思ったら、横で見ていた千切が奇声を発して駄々をこねる。これも慣れた光景で、凪がこんな風に過剰に甘えると千切もそれに乗っかって俺も俺もとなる。そしてこの次に…

「あっ!いいなぁ、俺も今日のお弁当失敗しちゃったから玲王っちの食べたいなぁ♪」

そう、必ずと言っていいほど蜂楽が千切の波に乗ってきてしまうのだ。蜂楽の弁当を綺麗に直していた潔もこれには驚きで固まってしまう。國神はお嬢を静めてくれるがチラチラと「自分にも作ってきて欲しい」という欲望が垣間見える。

もう終わりだ…と、悟った時教室の扉がガラガラと開く。

「玲王。生徒会からお迎え、お迎え」

「!  黒名!!た、助かった!」

唐突な黒名の登場により、俺の命と体力が削られることなく助けの綱がやってきたことにより、俺は感動を伝えるために黒名に抱きつく。

「おい御影。いつまで飯食ってんだ、生徒会室で仕事しながら早く済ませろ」

黒名の後ろには凛が呆れながら俺をじっと見つめていた。相変わらずのツンデレ具合になんだかホッとした。

「悪ぃな、2人とも。それと凛、俺のことは玲王って呼べよ。俺と凛の仲じゃん?」

「うるせぇ、さっさと来い。仕事が終わらねぇ」

「わぁったよ!んじゃ、みんな飯食っとけよ〜」

そう言って奪われかけていた弁当をとって教室を出ていく。途中、凪がありえないくらいどす黒いオーラを放っていたような気がするが、一瞬だけだったので多分気のせいだと思って皆に一時の別れを告げて黒名と凛に続いて生徒会へと足を進める。















潔side


「はぁ……うっっっざ…」

玲王が居なくなった瞬間、ぶりっ子を辞めた凪はブチッブチッとメロンパンで鳴るはずのない、肉を引きちぎるかのような音をたててムシャムシャと貪り食っていく。

「てかさ、皆玲王に媚び売りすぎてしょ、見てて腹立つんだけど」

いやお前が1番言えねぇよ!!!と、心の中で大声で叫びまくる。

そう、みんなの予想通り俺達は玲王に密かに想いを寄せているのだ。きっかけは様々だけど俺の場合は普段弱音を吐かまいとしている、玲王の弱音を言われて優越感のようなものが湧いてしまい、それから時々相談されるようになって惹かれていってしまったのだ。チョロい…自分でもわかる。チョロすぎる

「それより凪、いくらなんでも弁当はないだろ。玲王困ってたろ」

すかさず、不機嫌な凪を窘めるように國神が先程の反省をする。國神は声には出していなかったが「自分も作って欲しい」オーラを出しまくっていたのは見間違えということで、2人を見守っていく。

「そんなこと言ったらきんにくんだってレオに「自分の分も作って欲しい」オーラ出しまくってたじゃん。人のこと言えなくね?」

ものの数秒で俺が見逃した振りをしていた國神の行動を天才に見事論破されてしまい、ガクッと膝から崩れ落ちて意気消沈してしまう。そんな國神の代わりに出てきたのは、我儘お嬢様ことクラスのマドンナ(?)千切豹馬。彼は開き直りの天才で論破されてもすぐに立ち直る鋼のメンタルの持ち主なのだ。

「でも凪。お前、玲王に甘えすぎでさすがに引かれてたな〜!程々にした方がいいんじゃねぇの?笑」

「は?引かれてないし。「もっと甘えてこいよ」ってオーラでてたじゃん。お嬢目腐った?」

「いやいやいくらなんでも無理やりすぎだろ笑、黒名が来た時「助かった」って言われてたじゃん笑」

お嬢の一言が見事ヒットショットしてしまったらしく、凪はうぅ…と呻きながら机につっ伏す。

「ねね、潔。アレ見た?」

項垂れる凪を後目に隣でグッチャグチャの何が入っているのかわからない弁当を、パクパクと食べながら俺に話しかけるのは相棒の蜂楽。アレというのはきっと黒名と凛のことなのだろう、とだいたい予想がつく。

「アレだろ?黒名と凛の…」

「そうそう♪あの牽制凄かったよね〜」

牽制というのも、玲王が黒名に抱きついた瞬間、玲王は見ていなかったのだと思うが、あのいつもふわふわした態度で、誰にでも優しい黒名がべーっと舌を出して牽制してきたのだ。そのあと軽く玲王を抱きしめてるし。凛はというと玲王に声をかけた瞬間、黒名からスっと玲王を引き離して自分の方に引き寄せていたのだ。それも、引き寄せられた玲王本人が気づかない自然なまでに。

あれを見せられた瞬間、短気ではないと自負している俺でもイラッとした。好きなやつをとられて「はいそうですか」と黙っていられるほど、俺は優しくもないしお人好しでもない。俺以外の奴らもそれは同じく、凛が抱き寄せた瞬間、凛が抱きしめる瞬間まで玲王に抱きつかれていた黒名はイラついたような目で凛を睨みつけているし。

千切は半ギレのヤクザみたいに「ア”ァ”?」というか完全にヤクザがブチ切れた時に出す声を出していたし、蜂楽はにこにこと笑ってはいるが弁当のプラスチック製の箸は器用にも真っ二つに折って怒りを顕にしていた。普段ぽわわんゆるふわ蜂楽を見ていると余計恐ろしく感じて、俺と國神は小さく悲鳴をあげた。

そして、玲王の宝物と言われている凪はブッチブチにキレまくって背後に髑髏召喚してるし、玲王に見えない自分の後ろで器用に俺の箸をバキバキにしている。それはもう、箸の原型を留めていないほどにバキバキである。

そう、最悪だ。俺が何したって言うんだ…強いて言えば、今日誰にも邪魔されないと朝一番に玲王の机に座って玲王の席を温めたいたくらいだ。なーんにも悪いことはしてないはず!うん!してない!

「なぁなぁ!遠くから聞いてたんだけどお前ら玲王と勉強するんだよな!お願いだから混ぜてくんね?!」

俺がボーッと今朝のことを考えていると、数回しか話したことの無いクラスメイトが俺たちの前にニコニコしながら現れる。

「実はさー、俺玲王のこと気になってて仲とりもってほしいんだよ!」

「お願い!」と手を合わせて俺たちに頭を下げてくるやつは、確かに玲王に好意を抱いている視線を寄越していたのを思い出す。でも、こいつは玲王ともろくに接点も話すこともないはずなのになぜ好きなんだ?と、いらんことを考え出してしまう。

まさか外見だけで惚れたとか馬鹿なことを抜かすんじゃないのか…?それに惚れた相手に人を使って心を開かせるなんて…とあまりの馬鹿らしさに呆れを通り越して笑いが出てきそうになる。

「へー…で?だからなんなの?」

俺が「こいつ馬鹿だなぁ…」なんて考えていたら、玲王のセコム彼氏ズラしている凪が不機嫌そうなオーラと髑髏を出して相手を威嚇する。それにそいつも気づいたのか、ビクッと肩を震わせて1歩後ろへと下がる。

「え、だ、だから…玲王と仲を…」

「お前図々しいと思わないの?しかも俺らのことなんも知らないんだね〜」

「は…?いやいや、何言ってんの?俺は玲王に興味があんの!お前らには微塵も「知ってるよ。だから言ってんの」」

めんどくさがり屋と自称している凪が、珍しくつらつらと喋るので目を丸くして聞いているが、本当は「お前玲王の前と態度変わりすぎだろ!」と叫びたいのを必死に堪える。耐えないとこの後俺のチャームポイントか前髪がどうにかなってしまいそうな気がしたから…

「お前本当馬鹿だよね。俺らお前の恋のライバルなんだけど…?なんで俺らに頼ろうなわて思っちゃったのかなぁ…あ、馬鹿に教えてあげる。これが世にいう運の尽きってやつだよ」

凪は冷ややかな目付きでクラスメイトを見つめて、自分がいかに上の人間かを見せつける。同時に、上位αである凪は威圧のフェロモンをドバッとクラスメイトに向けてだろうが、教室中にフェロモンを撒き散らす。

「グァッ…!!!!」

「た、すけっ…」

「ゥグッゥ……ハッ…」

巻き込まれたクラスメイトは息が詰まったように、喉を抑えて必死に酸素を取り込もうとか細い息で呼吸をする。

「おい凪、やりすぎだ」

「そうそう。みんな苦しんでんじゃん、モブクラスメイトも反省してるみたいだしそれくらいにしとけよ。後で帰ってきた玲王の耳にお前のやらかし情報いくかもしんねぇぞ?」

國神と千切の静止を聞いて、(主に玲王の名前を聞いて)ハッとした凪は威圧フェロモンを止めて、きゅるんとぶりっ子した顔つきで先程まで呼吸をさせまいとフェロモンを放っていた相手の顔を覗き込む。てか千切クラスメイトのことモブって言いやがったな…と千切に対してうわぁ…とガチ引きする。

「ねぇ、レオにはこのこと言わないでくれるよね?」

「いっ、言わなっ…ハヒュッ…言わないです…」

凪に詰め寄られたクラスメイトはハヒュッ…ハヒュッ…と突然遮断された酸素を身体が必死に取り込むためか、息を整えてブルブルと震えながら凪の言葉脅迫にこくこくと激しく頷く。

「約束、してくれるよね?ね?お前らも」

凪はぐるりとクラス中を一望して、スペインのホラー映画で出てきそうな恐ろしい空気を漂わせながら、有無を言わせない雰囲気を作って皆を無理やり頷かせる。

その光景を俺達4人はただ呆れながら眺めるだけだった。


まさか、あんなことがこの後起こるとは露知らずに

君は誰のΩ?【玲王愛され】

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黒玲尊い...ありがとうございますありがとうございます

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