あてんしょん (o`𓈒´oν )
○玲王総受け
○玲王愛され
○玲王受け以外のカプはなし
○オメガバース
○モブが喋ります
○サッカーしてません
○口調迷子
○キャラ崩壊、捏造要素あり
○玲王視点でいきます
ブルーロックがサッカーする施設じゃなくて、優秀な遺伝子を持つ高校生を集めた学校になっています。
それでも良ければどうぞ!⬇
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玲王side
昼休みは結局ほぼ手伝いはすることなく、なぜか残りの弁当を食べながら凛達と話をひたすらするだけだった。たまに弁当をじっと見つめる2人が可愛くて中身をあげたりと、仕事とは別のことをいろいろして昼休みを満喫した。だが、肝心の仕事は俺が昼飯を食べたいる間に、わからないところを所々俺に聞いてきていただけの凛が全て終わらせてくれていた。
なにかお礼をしたい!ということで、明日の昼飯の弁当を2人分作って生徒会でまた食べるってことでお礼が決定した。可愛い後輩に自分の手作りを作って食べさせるというのは、直接感想が聞けるし、好感度も爆上がりなのでウキウキしながら昼休みの終わる10分前くらいに教室の前の廊下までくる。
ここで1つ理解してもらいたいことがある。お分かりいただけただろうか…そう、俺はここまで来たのはいいのだが、教室が何かおかしいんだ。俺が教室を開けると何故か、ピリッと肌にチクリと刺さるようなフェロモンを出しているやつがいて、それがまさかの可愛い代表の凪だったのだ。
あいつはふわふわしててうさぎみたいに可愛いのに、なんでこんな肉食獣みたいなフェロモンを…!?と、思ったが俺が教室の扉を開けた瞬間シュンッとフェロモンが消えて、代わりに凪が俺の元へダイブしてきた。
しかも凪の話を聞けばフェロモンは思い違いだったようで、フェロモンの正体はまさかの潔だったらしい。まぁ潔はたまに二重人格でるし…ってことで凪の言い分を聞いてやると、後ろから千切がポンポンと潔を慰めるように肩を叩いているのが見えて、いつもはあんなやつじゃないのに取り乱すなんて千切も慰めてんのか…アイツにも情なんてもんあったんだな…と思わず感心してしまった。
「それよりレオ、明日は一緒にご飯食べられるんだよね?今日はレオと最後まで一緒にいられなかったし明日は食べれるよね?」
凪は首を斜めに傾けてあざと可愛く俺に尋ねてきてくれるが、内容が内容のため上手く言葉にできないので目をチラチラと逸らす。そんな俺の様子でピクっと反応したは意外にも蜂楽だった。
「もしかして玲王っち…明日も凛ちゃん達と食べるの?」
蜂楽の声に次に反応したのは俺の宝物の凪で、凪は
「ねぇ俺たちと食べるんだよね?レオは俺達と食べてくれるんでしょ?凛みたいなやつのところなんて行かないよね?」
「えっと…その…ご、ごめん…」
俺が謝った瞬間、教室の空気は一瞬にしてサァーッと波が引くような感覚に包まれてしまう。何が起こってるんだ?とあまりにも不思議な感覚に戸惑って近くにいた潔の顔を見つめるも、いつもの笑顔は彼の顔からは消えていてかわりに嫌悪を表すように顔が歪む。
「それより玲王は何で凛達と食べるんだ?なんかあったんだろ?」
この冷えきった教室の中で声を上げてくれた唯一の光である國神は、俺に抱きついていた凪をベリっと引き離して心配そうに俺を見つめてきてくれる。國神の登場に俺は安堵の息を思わず漏らしてしまう。
「それがな、俺が生徒会の仕事手伝おうとしたんだけど昼飯食ってる間に全部凛が終わらせてくれててさ、なにかお礼できないかってことで明日は一緒に昼飯食うんだよ」
「ほーん…じゃあさ、俺も行きたいんだけど連れて行ってくんね?」
そう言ったのは我儘お嬢様こと、千切。彼は顔に似合わずニヤリとわっるい顔をしながら得意げに笑ってみせる。「こいつ…」と思っているとやはり負の連鎖というものはするもので。
「俺も行きたい。ねぇレオいいでしょ?」
「ウッ……凪もかよ…」
案の定凪が俺の弱い上目遣いでオネダリしてくる。あぁもう、こんな風になってしまったら次の手がくるのがわかっているのに万全の体制がとれないじゃねぇか!!!
「えー、いいなぁ凪っちとちぎりん…玲王っち!俺も連れてって欲しいな〜☆」
チンチンチン!!とどこかのプロレスラーの試合終了を告げる鐘が俺の脳内に大きな音を立てて響き渡る。せめて誰が助けてくれ…と思い、弁当のときには「あわよくば自分も 」と思っていたであろう國神とは違う人間にSOSを求めるようと、比較的常識人である潔に視線を向けるも、いつかの國神さんのように「俺も行きたい!」という視線が痛いほど突き刺さる。
まだ口で訴えない分マシだと思うだろう…そんなわけないんだよな、これが。痛いほど突き刺さる視線に耐えるのなんて例えるなら、今から予防注射するよ!って人に「大丈夫!筋肉注射じゃないから痛くないよ!」と、言って筋肉に注射の針をガッツリぶっ刺すようなもんだ。
周りから見たら楽でも、本人からしたらたまったもんじゃない。誰か助けてくれ…と必死の願いを心の中で唱えていると、今1番聞きたくないやつの声がいやでも耳に入る。
「あっれ〜?玲王ちゃんじゃん!!!」
「げっ…士道…」
フラフラ〜と近づいてガバッと抱きしめるのは、問題児で有名な士道龍聖。彼はよく言うと活気がある人物で、悪く言えば破天荒。いや、よく言う必要は基本ないほどに破天荒である。聞くところによると彼は気に入らないことがあるとすぐ手を出すらしい。普段の会話では突然自分が興奮した時や、気分が下がった時に下ネタを言い出す非常識なやつだ。
暴食関係は見たことないので噂によると、士道が相手から借りた本を無くしてしまい返せなくなったと相手に伝え、相手が怒ってしまった時、怒鳴り声が耳障りだったと言ってドロップキックをキメたと聞いたことがある。そんな彼とはたまーにだが、一緒に勉強したりトランプでババ抜きしたりとちょこちょこ一緒に行動するのだが、そんな様子は一切見られないので”所詮は噂”ということで自分の目で見たもの以外は信じないことにした。
「なんだ士道、また勉強教えてほしいのか?」
「ん〜?いやぁ?玲王ちゃんの部屋で一緒にドミノしよって誘いに来ただけ〜♡」
士道はご機嫌そうに俺に抱きついたままニコニコと笑いかける。が、今回は士道のご機嫌を下げることしか言えないのだ。なので絶対不機嫌になってもらうことになるので、この後の面倒な作業のことを考えて、ため息が出そうになるのをぐっと抑えて口を開く。
「あー……悪ぃ、今日は放課後御影の方から呼ばれてて面会しなきゃいけねぇからまた今度な〜?」
「また面会?今回は随分早いね」
士道と俺が喋っていると、いつの間にか後ろに移動していた凪がボソッと後ろから囁くように声をかけてくる。
「おう、今日は実家から縁談が来てるから面会来いって言われてんだけど、パーッと見て断るつもり」
「「「「「「え?」」」」」」
「んぇ?」
潔、蜂楽、國神、千切、凪、士道の6人は俺が微笑んで何事もないかのように言った一言にピシッと固まって俺を見てくる。士道に関してはブチブチっとおでこの血管が出ていてちょっとグロテスクだ。まさか漫画の世界以外でおでこに浮かぶ血管が見れるとは思ってなかったからちょっと驚いた。
「え、その縁談って女の子…?男の子?」
「んー…まぁ多分どっちもだけど、それがどうした?もしかしてお前も縁談したいのか?したいのなら俺がお前に合いそうなやつ探すけど…」
あまりに凪が真剣な瞳で俺を見てくるから、その必死さに驚いた俺は思わず変なことを口走ってしまったような気があとからした。だって縁談したいか聞いた時の凪の顔があまりに引きつっていて、尚且つ冷めたような目つきでひゅっと喉の奥が収縮するように日切ったのを感じたから。
「へー、玲王ちゃん縁談すんのね〜。じゃあ俺とも縁談しよぉね♡」
「はぁ?何言ってんだ?お前αだろ?」
「今どきαとかΩとかどうでもよくね?玲王ちゃんのことだからどうせαっしょ?ならビッチングして俺と番っちゃおうぜ♡」
「いやいやいや、まず俺の家的にお前と番になんのアウトだから無理だし、そもそも俺は結婚も番も興味ねぇから」
『は??』
「え…え??」
俺がため息混じりに士道に告げた瞬間、それまでただ俺たちの様子を黙って見つめていたはずの潔達から、聞いたことがないようなドスのある低音の声が俺の脳を刺激する。
「え、お前結婚しねぇの?」
「いや多分高校卒業したら婚約者くらいはできると思うけど、まぁ今のところはいらねぇし…」
千切のつぶやきに軽く返事して、明日の昼食を凪達を招待してもいいか生徒会のグループLINEで伝える。
「それってさ、運命の番がいない前提の話だと思うんだけど、いた場合その予定って変わんの? 」
ながらで千切達に適当に話を聞いて軽く返すを繰り返していくうちに、潔がポツリと予想もしていなかったことを口にして俺のスマホを弄る手はピタッと止まる。
「あー……どうだろ、多分変わるんじゃね?」
運命の番_
運命なんて俺には1番縁がない存在。こんな人生でこんな性格でこんな人間なくせに、ただでさえΩで、ただでさえ親が過干渉で、ただでさえ厳しい家庭なのに、運命の番なんてそんなおとぎ話みたいなもの信じられない。昔見た子供向けの絵本のお話であったαとΩの恋愛物語では、運命の番同士の結婚までの過程。要するにシンデレラストーリーが書かれていた作品を幼い日の俺は見た。当時6歳の俺でもわかった、運命の番なんてそうそう出会うもんでも無いし、その存在自体も疑問視されているほど滅多にない珍しい存在であること。夢物語として今この現在でも語り継がれるほどみんなの夢となっている運命の番。要するに幼少期に誰しもが見るディズニープリンセスのお話を羨ましい、こうなりたいと夢見るのと同じようなもんだ。
そんなものがまさか、潔のような現実主義者の口からあっさりと出てきたことにも驚いたし、運命の番なんて言葉を久々に聞いてびっくりしてしまった。しかも聞いた潔が緊張というか、興味深そうに聞くのは当たり前なのだが周りの奴らまで俺の言葉の一言一句を聞き逃さまいと、一瞬でシーンと少しの音も立てなかったあの空間に脳の中の危険信号が反応し、その気味の悪さにゾクッと方を震わせた。
「へー…レオって運命の番なんて信じるの?なんか意外」
「あー…俺は別に信じてねぇけど、世間一般的に運命の番を優先した方がいい気がすんだよな…ほら、俺がもし会社継いだ時に『運命の番と結ばれることができた、総資産7000億超の社長がいる縁起のいいし会社』なんてステータスほしくね?」
「…相変わらずメタいよね。レオ」
「はぁ!? 」
凪は何事も無かったかのように、さも当たり前のようないつものぽわーッとした態度で俺と腕を組み体を預けてくる。
「てか玲王って恋人いたことあんの?聞いたことないんだけどどういうタイプが好き?」
「恋人はなぁ、できそうになったことなら数え切れないくらいあるけど両親たちに制限されてまだいねぇかな。タイプはー…うーん、内緒」
「うわっ!ズルっ!てかそこまで制限されんのなんか俺だったらやだわぁ…」
「普通は嫌だろうな。ま、あの家に生まれちまったんだから仕方ねぇし、受け入れて過ごすわ」
俺の代わりになぜか千切は俺の両親への不満をぶつくさと吐き捨てている現状に、頭が痛くなりそうなほど意味がわからないと思ったが、これ以上ツッコミ入れるのは面倒になりそうなのが丸わかりなのであえて無視させてもらう。
そんな風に時間を潰していたはグループLINEから返事が来て、黒名から『構わん構わん。でも玲王と2人きりでも食べたかった(´ ._.)』と、なんとも可愛らしいLINEが来たので悪いが凪達には謝って断ることにしようと決意した。その数秒後に凛からもLINEが来て『ダメに決まってんだろ。アイツらが来ると仕事が出来ないことがわからねぇのか?』と、厳しめのお返事が来たので断ることは俺の中で決定した。全く、ホントに同じ1年生なのかわかんねぇくらい厳しいんだけど…
一旦頭の整理をするためにふぅ…と静かに深呼吸して、まだ言い合っている千切たちを置いて教室を出ていく。面会のことを教師に伝えて面会の許可をもらおうと職員室へと1人足を進めていく。マジでめんどくせぇ…ため息が出そうになるのを必死に堪えて、ただ無心に廊下を歩いていく。今なら凪の「めんどくさい」も許せるくらいだ。そのくらい面倒臭い。そんなことを思っていたらあっという間に職員室の前に到着していた。
「失礼します。1年○組の御影玲王です。○○(担任)先生はいらっしゃいますでしょうか?」
「あぁ…御影くんか、タイミングが悪かったね。○○先生は今日出張でいないんだ。副担任の○○先生ならいるから呼んできてあげようか?」
「あぁ、そうだったんですね。じゃあお願いします」
「はーい」
人柄が良いのか、特に名前を呼ばなかったのに不在の先生の代わりに傍に来てくれた教師が副担任を呼び、副担任の先生が慌てた様子でこちらに向かってくる。
「御影くん、どうしましたか?ま、まさかですけど援助のことでは…」
「ないです。ただ両親から面会の要望があったので早退させてもらいたいのと、面会室の使用許可を貰いに来ました。」
「あぁ…よかった…危うく校長に怒られるところ…じゃなかった。面会室の使用ね、いいですよ。面会室の鍵を渡しますので終わったら職員室まで持ってきてくださいね」
「はい、分かりました。」
俺は淡々と返事をして教師に一礼し職員室を去ろうと足を動かす。これから父さんと母さんに面会が今からできること伝えて、凪達に俺はもう今日は面会があるから公欠して(親の権力で)寮に帰らなければ行けなくなったことを伝え、凪の送りを潔達に頼んで……。と色んなことを考えていたらドスっと少し鈍い音を立てて誰かにぶつかる。
「おわっ、悪……い…」
「……」
ぶつかった相手に謝ろうと顔を見た、見た。しっかり見た……。彼の顔を見た途端、ブワッと体内の血管が吹き上がるように身体中を巡らせる。呼吸がしづらくなり顔が赤くなるのがわかる。それは彼も等しかったようでボボッと顔を真っ赤に染めて「フーッ…フーッ…」と興奮気味に呼吸をして俺に向ける視線に熱を帯させる。
「ッ…?!?!なっ!!」
「ハァッ…!」
彼が耐えきれないと言うかのように俺に向けて熱を向けた瞬間、ゾワッと項に寒気が走り俺は気づいたら彼から逃げていた。彼はなにか叫んでいたようだが気にすることなんてできるわけねぇ!!今の状態でアイツにあったら俺は、俺は絶対項を守れる自信はない。それほどまでに本能でわかってしまったんだ…
彼が俺の運命の番なのだと─
コメント
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まっっってくれ....!?えっ...黒玲エンドじゃないことは確定か.... 誰や!?
コメント失礼します……! うぇ…!?、玲王の運命の番って誰~?、