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「騎士団とは、一に鍛錬、二に鍛錬、少し食事と睡眠をとって、また鍛錬だと思っていたけど……随分と長い自由が認められているわね」
団舎一階にある談話スペースのソファに座り、ルクレシアはため息交じりに言った。
大食堂では朝食をとる団員を数名見かけたものの、ルクレシアたちを見ると恐ろしいものでも見たかのように逃げてしまう。任務がない団員は普段、座学や団長による鍛錬がない時は、エントランスホールの一部でもある談話スペースで親睦を深めていることが多いと昨日聞いたが、そこにいるのはルクレシアとヴァンだけだ。
ヴァンも座るようにと言ったのだが、彼はルクレシアの背後に立ったままだ。
「この騎士団は光輝く貴族のご令息様ばかりですからね。任務や訓練以外での身体の酷使は強制できないのでしょう。鍛錬と聞いて血沸き肉躍るのは、どこぞの脳筋だけです」
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