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レイが手招きする
『何でしょうか?』
「そろそろ新人会するからとりあえず…双子ちゃん探してくれない??」
『…ん?』
「あの子達本当に見つからないのよ…」
と言って肩を落とす
確かに…前の(集合体を倒してた時)任務で帰った後から殆ど気配感じなかったな
ん?
『何で私なんですか…』
「新人君さ前見つけてたじゃいですか」
『あーーーーーーー』
あれかぁー…
『…分かりました』
地面に耳を付ける
多少の振動で分かる
音の大きさ,振動の大きさ,振動、音、それらのクルータイム.そこから歩き方を考える
目を閉じる
振動は基本的に水の上で波を打っているように見える
…いや私だけか
『…北の1Fの3番目のトイレは居ます』
「.なんでわかったの!?」
犬のような奴が言う
『…基本的に振動と音で…,遠すぎたら流石分かりません』
「へーー!!!」
「…」
1人が考え深くなくて良かった
リーダーの方はめちゃくちゃ考えてるけどな
「つーれーてーきーたーよーーー!!」
『五月蝿い』
「うるさい」
馬鹿デカい声でアリスが両手に双子を抱えて来る(2人共ブルブル震えている)
『…とりあえず逃げなければ離した方が良いかと』
てか私が探す必要なかったのでは…?
「丁度トイレに入ったらね!居たよー!」
てかアリスさんこんなに声でかいしテンション高い人だったか?
てかレイさんについてはめちゃくちゃガン見してるし…心外だな
レイさんが手を一度叩き注目を集める
「よしっとりあえず新人君と双子ちゃんは他の新人に会いに行くよ」
『はい』
「「はっはっはははははははははいっ!」」
ちゃんと返事出来るんだな…
いや.流石に舐めすぎか
「只今参りました」
レイが言う
「雑魚隊じゃーん」
金髪の髪の毛がめちゃくちゃ巻きまくってる男性が言う
双子が私の後ろに隠れる
男性が此方に近づいてきた
「ハハっかわいそー!お前らすぐ死ぬぞーだって雑魚隊だもんなぁ!」
「…」
全く幼稚な人間だな,呆れてため息しか出ないぞ
「…は?」
何歳だよ…でも見た目的に高校生くらいか?
背を低くし双子に耳打ちをする
『すまんがレイさんの所に行っといてくれないか』
ブンブンと首を縦に振って走って行った
どれもコレも同時で双子ってすげえな
私の周りに三子は居たがこんなにミラクル起こさないぞ
後毎日お互いお互いが殺し合いしてたしアイツら
おっと私が変わった
まぁ今後絡まれたら面倒だからな
…条件付きで仕掛けてみるか
『では勝負しないですか?』
「勝負ぅー?」
「雑魚隊何か秒殺だからなぁーーー」
『?…私達が雑魚ではなくて貴方が雑魚なのでは?』
「…は?」
ブチギレている
やはりちょっと煽っただけでこれか
『ほら,来ないのか?怖いのか?』
「チッこの雑魚がっッ!?」
突然横から大柄の男が現れてアイツの腹を殴る
右目に眼帯をしていて見えにくいが腰には小型ナイフを身につけている
にしてもコイツ…かなり強いな
何というか…隙が無い
『…』
「うちの者がすみません」
ペコリと頭下げる
『…いえ』
見覚えのある声が部屋全体を響く
狐鳴……か
そういえば新人会ってどんな…
『新人会って何をするんですか?』
レイさんに聞く
「あぁ…新人会は…」
目を逸らされた
レイが溜息を吐く
「…貴方達三人.」
『「「?」」』
「色々と…気をつけなさいよ」
『はい』
双子が同時に頷く
『さて…そこの双子』
双子がビクリと飛び跳ねる
『あー、私が一方的に話すからあまり喋らなくていい』
あーめっちゃホッとしてる…そんなに嫌なのか
確か森のルールが…森の1番奥に入ってお札を一枚剥がす…それでさっき貰った札を貼り替える…てルールか
『そうだな…とりあえず入り口がココだから…向こう側に行けば良いんだろうけど敵が居ない訳では無いと思うんだよな』
双子が首を傾げる
『…私は良く様々な者達に殺気を向けられてきた.だから分かるんだよな向けられた殺気が誰かや何処に居るか』
「「!」」
後ろから錆びた斧が飛んで来た
首を左に傾け斧を避ける
にしてもこんな武器…いや違う
『人外だ』
『一旦そこで待ってろ』
そう言って走り出す
居た
何だコイツ…肌が赤い?
敵の頭を鷲掴みにし壁に叩き付ける
何度も何度も
緑色の血がベットリと服に飛ぶ
『終』
口を閉じ木の影に隠れる
誰かが双子に絡んでいる
…アイツ、あの時の金髪じゃないか
双子達の様子を見る
どうやら揉めているようだ
殆ど双子は喋れていないが
何か言っている.突然男が激怒し双子の片割れを殴る
1メートルほど吹っ飛びもう1人の片割れがブチギレだ
なるほど.片割れが傷つけられたらキレるのか
片割れが手をパーにしジャンプし男に飛びつき男の顔面を触る
すると…男性の気配が全くが無くなった
男性は倒れた
これは………死んだのか?
…一呼吸し双子の場所へ向かう
『…すまない遅れた』
殴れた片割れともう1人が此方を見て笑顔になる
そしてホッとしたような顔をする
『…』
何でそんな顔をするんだ?双子が私を見る目はまるで…
声を掛けられてハッとする
『…?』
「「あのねっあのねっ…わた、私……ね!あの…黒黒…黒髪さん」」
何か新しいあだ名が出たぞ
「「わたわたわたわた私…達…ね、っ!なになにに似てるとっとっとと思って、」」
『…何に?』
「「ママに!」
『…何処だ』
「「あのあのあああのね!雰囲気がは、他のヒヒヒトよりすっごごごごごごごごごくにっ似てるなって、」」
目を見開く
この子達は…危険だ
そもそもアレ の気配を感じてしまってる
てかアレが母親って事か?全く血が無いぞ?育ての親なだけか?それともこの子達も…いや…考えても教えてくれなければ無駄な時間が過ぎるだけだ,今は新人会に専念しなければ…
時々先程のような赤い肌ではなかったが敵が出て来る為倒しながら進み続けてついに1番奥まで来た
てか内容が本当に肝試しみたいだな
一応双子を下がらせ札を剥がそうとする
ベリッと音を立てて剥がれる
新しい札を貼り直す
一瞬背中がゾクゾクした
急いで振り返っても双子以外誰も居ない
冷や汗が流れる
ふーーと息を吐き周りを見てから外に出る
何だったんださっきのは…
「「終わわわわわわった?」」
ニコニコと此方を見て喋りかける
…何か懐かれてるんだが、
そうして…多分?無事に新人会は終わったのだった