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🦐「これが…かまいたち」

👀「んなことより!秦中…だよな?!」

🦐「…」

👿「晴明!おい、起きろっって!!」

💀「安倍先生頭打ってるから…!」








数日前

☀️「か、課外授業…」

🎭「ああ。…くれぐれも、物を、壊すなよ?」

☀️「イエス、ボス!!!!!」


幼子に教えるかの如く一つ一つの単語を区切って話す道満。こいつが参組の担任である以上、物が壊れるに決まっている


🧣「課外授業か…」

🍶「あぁ…飯綱くんは気の毒やったな」

☀️「え、何があったの?」

🧣「…」

☀️「え…」


顔を顰め、目を合わせてくれない飯綱に、晴明は冷や汗が止まらなかった。泊まり込みになるし、しかもキャンプだ。どちらかと言えば凛太郎が虫を怖がって問題を起こすのも、顔を顰めるのはわかるが、飯綱…。飯綱…?


🍶「各々自分の妖力しろうていう授業やろ?」

☀️「はい」


能力は、使い方によって周りを傷つける。正しく使わねばならないのだ。なので、百鬼学園では毎年行われている授業だ


🍶「僕の場合はアルコール度数やな。どこがアウトでどこがセーフか。…成果は、まあ、そういうことなんやったけど」

☀️「ああ…」


酒乱のことを言いたいのだろう。つまり、度数に関しては関係ないのだ。しかし、これもまた発見と言えるので大事ではある


☀️「飯綱くんは、何したの?」

🧣「…」

🎭「なんだ、まだ根に持ってんのか」

🧣「…まあ」

☀️「学園長知ってるんですか?!」

🎭「知ってるも何も…飯綱の監督俺だったしな」

☀️「学園長自らって…」

🧣「つっても、永遠に殴られ続けるだけだぞ」

☀️「殴っ…?!」

🧣「鎌を引っ込めるタイミングとか、…まあ、喧嘩以外の使い方の模索って体裁だったな」

☀️「体裁すぎるよ…」

🍶「まあ…飯綱くんには必要…やったけどな」

🧣「その話はしねえって言っただろ」

🍶「ああ、すまんすまん…気にせんといて…」

☀️「う、うん…」

🦐「気になるなぁ〜そこまで言っといて言わないなんて…何かの拷問ですか?」


知らぬ間に戻ってきていた恵比寿。隠そうともしないソレに道満は内心毒を吐いた。探り深い。恐らく、飯綱も気づいただろう


🧣「別に…大したことでもないですよ」

🦐「そうなんですか?」

🧣「恵比寿先生は、俺の妖術が意思型か動作型。どっちだと思います? 」

🦐「…動作ですか?」

🧣「俺、意思型みたいなんですよね…」

🦐「おや…腕を変化させるという動作による物ではなく、ですか?」

🧣「っぽい。…一回、授業中だったかな。いつまで経ってもグループ学習でグループ内の課題終わらねえクソみてえなバカ鬼がいてな」

☀️「えぇ…」

🍶「えらい使えへん鬼やったんやねぇ」

🎭「(てめえだろ…)」

🧣「あんまり遅いんでぶん殴ってやろうと思ったら鎌でて…その、教室を…」


続きは言わなくてもわかる


🎭「あれは最悪だったな…。教室と言わずフロア丸ごとぶった斬りやがって…」

☀️「それ、上の階の人大丈夫だったんですか?!」

🎭「幸い、3階の特別教室でな…いろいろ痛かったが死傷者は0だ」

🍶「せ、やったな〜いや〜あん時の学園長は怖かったわ〜」

🧣「な。授業中に学園長室に連れてかれて放課後…最終下校時刻まで正座だぜ?」

☀️「えぇ…」

🧣「しかも正座のまま学園長の授業とか…」

☀️「あ、見てあげてたんですね」

🎭「これ以上周りと差つくとやばかったしな」

🍶「これがそん時の動画やで」

🧣「テメェ…」

☀️「あ、遠慮しとくよ…」

🧣「…ま、俺は足痺れただけで被害行ったの学園長だけだし。どうします?」

🎭「無様な姿晒せ」


かなりのいいようだが許可は出たので、嬉々として動画を再生する凛太郎。動画は、学園長が部屋に入ってきた時からのものだった。教室…フロアの天井を消し飛ばした犯人を探しにきた学園長に、凛太郎は全力で飯綱を売っていた。しかし、本人も自分が天井を消し飛ばした自覚はあるが、何があったのかも理解できていないようで、大人しく引きづられていった。画面内から学園長が飯綱をひきづって出ていった後、凛太郎の笑い声だけが動画に残っていた


🦐「あなた性格終わってますね」

🍶「これが僕と飯綱くんの友情や。文句つけんなや。…あ、自分友達おらへんもんなぁ!すまんなあ、気ぃ使えんくて」

🦐「いえいえ…これを友情と言われたくないですし」


全くもって、2人は性格的に合わないようだった


☀️「っていうか、飯綱くん本当に動作型じゃないんだ…」

🧣「俺もあん時はビビった」

🎭「お前の様子がおかしいんで理由聞いたら…まさか意思型だったなんて思わねえって」

🧣「もっと早く気づいて欲しかったっすけどね」

🎭「あ?」

🧣「さーせん」


不機嫌な声をだせば、音速でホールドアップし降参する飯綱


☀️「でもなんで、殴ったんです‥?」

🎭「こいつすぐキレるからな。疲れて怒って校舎1フロア消されちゃたまったもんじゃねえからな」

🧣「ま、そういうことだ…」

☀️「僕できるかな…」

🧣「俺もついてくし、大丈夫だって。あ、でも恵比寿先生も行くわけだし。そっち頼れ」

🦐「丸投げですか〜?」

🧣「頼りにしてるんです。不幸体質には幸運体質を、です」

🎭「正式な慣用句は?」

🧣「目に…目薬?」

🎭「こんの…バカが!!!!!!!!!!!!!!!」


そんな当たり前のことをわざわざ慣用句にしないだろ。学園長は飯綱の頭を机に叩きつけた。ただでさえ『百鬼学園の先生はバカでもなれる』という噂がたっているのだ。十中八九飯綱のせいだが、別に飯綱に勉学は期待していない。していないがせめて英語ができなくても日本語は覚えさせたい学園長だった


そして、職員室から一つ机が消えた






🧣「あ、目には歯を?」

☀️「おしいっっ!!」


机を消し飛ばした頭をさすりながら、飯綱は答えた。晴明の反応的に当たってはいるが違うようだ


🎭「頑張ったな」


そうして学園長は飯綱にご褒美としてシュークリームを持ってきた。その場で美味しそうに頬張る飯綱をみて、晴明は机に自身の頭を叩きつけた相手からもらったシュークリームを美味しそうに食べられる神経がわからなかったが、そういう関係なのだろうと思うことにした




















一旦切ります。このままじゃ1話の字数が…!あ、めっちゃ見にくいですね、前々話。すみません


あと、この短編集も変わってます。画面?が変わってるので察していただけるとは思いますが…。色塗り2枚目。今は学生時代の飯綱さん塗ってますが…これ見たい人っています?ただの素人芸ですが…

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