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「翔太。ちょっとこっち来て」
「ん?何?照…。なんか用事?」
声を掛けると、すぐ側に来て
寄り添い…翔太の匂いがフワァっと香る…
「っ…///」
思わず、そのまま抱き締めたくなったが…ココは楽屋
気持ちをグッと堪えて、笑顔を作り…
身体を寄せて会話を続ける
「あのさ、今夜の予定だけど…。今日行く店は、ココで良い?」
スマホを見せて指を挿すと
もっと近くで覗き込む
「良いね。これ、凄く美味そう…。それに、こっちの料理も気になるなぁ〜」
「そうでしょ///これも、翔太好きそう///」
いつの間にやら、翔太が俺のスマホを手に持って…
2人でメニューを見ながら話していると
「しょっぴー。今夜、何処行くの?」
偶然通りかかった目黒が、背後から覗き込み…
「おぉ〜なんか美味そう。俺も行きたい///」
背中から翔太を抱き締め聞いて来た
「ん?何?目黒も行きたい?別に良いよな?」
「あぁ…それは別に構わないけど…」
ほんの少し、テンションの下がった俺に気付かずに
翔太は、そのまま話し続ける…
「あっ!これ目黒…凄く好きそう!」
「本当だ///俺の好み、ドンピシャだよね///」
「俺は、これ。食べたいけど…量がなぁ…」
「大丈夫。俺が半分食うよ///」
「本当?それなら、これも食う」
俺のスマホを見つめながら、2人で勝手に盛り上がって行く…
『ねぇ。翔太は、それで良いの?今夜は2人でデートのつもり…』
何も言わずに、静かに見つめ
目線で…翔太に聞いてみる…
しかし、翔太は全く気付かずに
目黒を見つめ…微笑んでいる
確かに俺は…
【食事しよう】と誘っただけで【デート】しようと伝えていない
それでも俺は、2人っきりで過ごせる今夜をずっと前から待ち侘びていた…
「何?どうした?気分乗らない?」
急に喋らなくなった俺に、やっと気が付いて
翔太が話を、こちらに振って来る…
「食事会。別に今日だけって訳じゃないんだし…。気分が乗らないのなら、俺達2人で…///」
「そうなの?ごめん…気付かなくて」
謝って来る翔太の後ろで、策士の様に目黒が笑う
「いや。俺は全然、大丈夫。大体…この店俺が見つけて決めたんだから、気分が乗らないとか有り得ないでしょ」
「そっか。そうだな。そうだよな」
素直に納得して頷いている
翔太の後ろに、視線を向けて…
『コイツは絶対、渡さないから…』
俺は、守護者の様に微笑んだ