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カチャカチャ

悠「……ん」

ゴクッ

蓮「うん!飲み込めたね!んじゃ次、サラダ食べようね〜」

今は昼食の時間

あれから何ヶ月経っただろうか

蓮「はいっあーー……」

悠「ーん……モグモグ」

蓮のこの扱いにも悠は慣れていた

蓮「フフッ♪美味しい?」

蓮は相変わらず優しい蓮だった

悠「……うん、美味しいよ」

蓮「まだあるから食べよーね!」

そう言うと蓮は副菜のサラダを手に取り箸でキャベツを取った

すると……


プルルルル……プルルル……

病室内にスマホの着信音が鳴り響いた

悠「電話……?」

蓮「あっ、ごめん!マナーモードにするの忘れて……」

蓮は自分のスマホを持ち上げるなり画面を見て顔を強ばらせた

悠「……?蓮出ないの?」

蓮はずっと画面を見ていた

スマホを握る手は強く唇を噛み締めていた


プルルルル……プルルル……ブチッ


悠「……え?なんで切って……」

蓮「……あ、うん、なんか知らない番号でさぁ〜出るの怖くて……」

悠は一瞬で分かった

悠(違う……蓮は嘘をついている)

長年一緒に居るからか、蓮が嘘をついていることは一目瞭然だ

蓮「ま、そんなことどーでも良くて!早くご飯食べちゃおうか♪」

悠「……あ、うん」

その後、何事もなくご飯を食べ蓮は少し世間話をしてから帰って行った

悠「……蓮……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ザッザッザッ……

プルルルル……プルル…ガチャ

??〖あ?やっと繋がったかよ〗

蓮「……なんの用ですか?突然僕のスマホに電話なんて……、番号教えてないはずですが?」

??〖はっ、お前の番号をどこで知ろうが俺の勝手だろ?そんなことより、よく教えろよ!!〗

蓮「……はぁ、何を教えるのですか」

??〖何を教えるってそんなのアイツのことだよ!アイツ、飛び降り自殺しよーとしたんだろ?笑〗

蓮「……」

??〖ニュースになっててビビったけど俺的にはまぁ、嬉しいけどなーんで自殺なんてしようと思ったのか気になってな〗

蓮「……っ」

??『お前が1番近くアイツの傍居たし何かあったとかならお前知ってると思って〜教えろよって言う電話ぁ』

蓮「……キミにそんなこと教えても僕には何のメリットもない、切らせてもらうよ?」

??〖あー、ちょいちょい待てや

まぁ〜直接会ってから話そーぜ?〇〇駅のすぐ近くのファミレス、そこで今から会おうや〗

蓮「……分かりました」

数分後

ガチャッ……

??「おー!先に来ていたんだな。ふーん、ま、いーや」

蓮「手短に済まして欲しいのですが」

??「んーまぁゆっくりしよーや笑

すんませーん、あ〜コレとコレと〜」

蓮(……コイツの魂胆は分からない……もしまた悠に近づく機会があれば僕は容赦なくコイツを……)

??「よし、んじゃあ聞かしてもらおうかな〜なーんでアイツは飛び降りたん?」

蓮「……アイツではない、悠です」

??「あー、そんなんどーでも」

蓮「良くないことだ!……ことを荒げたくありません」

??「まーまーそんなカッカッすんなって!久しぶりに会ったんだから仲良くしよーや笑」

蓮「それは出来かねませんね、過去に悠にした事、僕はまだ貴方に……”綺琉兎”に正式な謝罪を貰ってませんからね」

                                               第36話 終わり

狭い世界の片隅に

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