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【ジェイドside】
フロイドがアズールを抱えて僕達から離れた後、カオルさんとお互い会話しながら後処理をしていた。
「ふふっ、カオルさんこんなに沢山倒して凄いですね」
「え、あ、うん…」
どこか気まづそうな顔でこちらを見ない。
なんでそんな顔をするのかが僕には全く理解出来ませんがカオルさんは気にされるようです。
「何でこんなにもお強いのに隠していたんですか?」
「あー、あまり目立ちたくないからかなぁ」
周囲が見惚れるような美しい容姿をしているのに隠すなんて勿体ない。
「そうなんですか。だからお綺麗な容姿も隠されていたんですね」
「えっ!?綺麗!??」
「えぇ、こんなにも他人の容姿が綺麗だと思ったのはアズール以来です」
「…………!?(僕がアズールと同レベって事!?)」
何も言えずに口をパクパクさせてながら顔を真っ赤にして、先程見た姿とは考えられないくらい可愛らしい。
その様子を眺めてると、カオルさんは両手で顔を覆いながらチラリこちらを見る。
「はぁ……ジェイドはタラシだよね」
「本当の事を口に出しているだけなので気にしないで下さい」
ニコリ笑うと照れ隠しなのか腕を軽く叩かれた。
ーーーー
全ての作業が終わり2人で鏡の間に吊るしあげた。
「ふぅ、やっと終わった」
「お疲れ様です」
「ジェイドもお疲れ様」
二”ゴリと擬音が付きそうなくらい歪な笑顔で言われた。
疲労と多少怪我もしているだろうし早く寮に帰そう。
「今日は色々ありましたし部屋までお見送りします」
「えっ!?別にいいよ」
「私が心配ですので最後までお見送りしたいです」
シュンっとフロイドがいつもアズールにしている様な表情で見つめると。
「う”っ!!ツラガヨイ…」
「どうしても駄目ですか?」
よく分からない言葉を言ってしたが、念を押してもう一度言うとカオルさんは折れた。
「はぁ、分かったよ」
「では行きましょう!」
ケロッと元に戻るとカオルさんは少し呆れた顔をして微笑んだ。
その後はアズールとフロイドの話をしていると、あっという間にカオルさんの部屋の前に着いた。
「部屋まで送ってくれてありがとう」
「いえいえ道中何事も無くて良かったです。
では、アズールは今日こちらでお預かりしますね」
「分かった。お休みジェイド」
「はい、お休みなさい」
カオルさんが部屋に入ったのを確認した後、私も2人が居る部屋に足場屋で戻った。
続く……