テラーノベル
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ここからTの視点になります。
黒井家の部屋にて
Tの心の声「クインさんはやっぱりパートナーの毒舌女優のルシアさんを愛してる愛妻家へと成長してる…ムラクモさんはどうかなぁ。電話してみよっと」と言って電話するのだった。
T「もしもし、ムラクモさん、元気ですか?」
ムラクモ「ええ、もちろん元気にしていますよ。Tさん」
T「どうですか、ハインさんと結婚してて」
ムラクモ「文化の違いもあって戸惑うこともありましたが、上手くいってますよ」
T「ハインさんはラテン文化に染まってるんですよね。ルシアさんがミャンマー文化に染まってるように」
カラス「T、今から空手を始めるわよ。ついて来なさい。」とカラスとトキがTの部屋に入っていくのだった。
トキ「隠れキリシタンになるんだったら伝統と信仰を捨てないで強くなるためだと思って挑んでね」
T「わかりました、カラスさん」と言ってついていくのだった。
ここからムラクモの視点になります。
舞台はフリーク区のアパートの1階の部屋にて
夫婦となったハインとムラクモは一緒にアパートに住んでいた。
ハイン「ムラクモ。だいぶラテン料理作るの馴染んで来たわね?」
ムラクモ「ええ、特にボリークア料理のモフォンゴが大変でしたね。青いバナナを使って揚げて料理するのがね。あまり見たことがなかったからカルチャーショックを覚えましたから」
ハイン「わかるわよ。あんまりバナナ揚げる料理は確かに見たことないからね」
ムラクモ「初めての人が見ると驚くのも無理はありませんね。あと『11月1日と2日の死者の日』の時はカラベラを飾ったりしますか?」
ハイン「ええ、もちろんよ。我が家の最大の伝統行事でもあるから。特に実家の店で切り盛りしてるの。」
ムラクモ「『ミャンマー人のラテン料理店 〜グアダルーペの聖母に捧ぐジビエ〜』ですね。名前を覚えるのが大変でしたが何とか覚えました。
あなたの兄も手伝ってはくれるんですか?嫌がりそうですけど。」
ハイン「確かにバカコー(ミャンマー語でお兄ちゃん)のウェイがやりたがらない時があるけど、その時は私のお母ちゃんのミャ・ラ・ニュンがスリッパ持ってひっ叩くのよ。」
ムラクモ「『ラ・チャンクラ』というやつですか…ラテン文化に染まってるから、母親がスリッパやサンダル持って子どもを躾ける文化じゃないですか….だから実家でもウェイさんがあなたとお母さんに抱きついて甘えてはしばかれる訳ですか…どれだけお調子者なんですか…Tさんとどこか似てますよ。」
ハインの回想シーン(今から7年前の2026年の11月1日だった。二刀のダーと猟銃を持ったハイン(当時20歳)とその父親ラ・ラ・ゼーヤ、日本刀風のタイの刀剣を持った従業員のタイ人女性が狩猟に出かける時。ミャ・ラ・ニュンは実家の倉庫にたくさん置いてあるカラフルな頭蓋骨である**『カラベラ』**を運ぶんでいた。
ウェイ(当時25歳)は前日の料理に疲れたのか、実家手伝いをサボっていた。
ニュン『こら、ウェイ!!何をサボってんの!!倉庫にあるカラベラを運ぶのを手伝いなさい!!』と怒った顔で肝っ玉母さんのように叫んでいた。
ウェイ『嫌だよ、お母ちゃん!!昨日料理たくさんしたからサボったっていいだろ、なぁ!!?』と両腕を頭に組んでいた。
そしてニュンがエプロンに装備していたサンダルを一本取り出してウェイに近づいていた。
ニュンが『サボってんじゃないよ、このバカウェイ!!いつもいつも妹に甘えてばっかりだからしばかれるのよ!!』と言ってサンダルでサボってるウェイの頭を『バンッ!!バンッ!!』と叩くのだった。
ウェイ『痛いよ、お母ちゃん!!俺大人だから叩かなくても、いいだろ!!?抱っこしてくれよぉ!!』と言ってニュンのお腹をダイブして抱きつくのだった。
ニュン『いいとしこいてどこが大人よ!!いつまでも子どもみたいに甘えてんじゃないよ!!!!』と『バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!』とウェイの頭を叩き続けていた。
ウェイ『わかったから手伝うよ!!』
そう嫌がりながらもウェイは必死に手伝い、翌日を迎えていた。
コメント
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おお、第48話読了したわ!今回はT視点とムラクモ視点の切り替えが良かったな。Tがムラクモの結婚生活を気にして電話するところ、ほっこりしたわ。そして何よりウェイ兄ちゃんの“抱っこしてくれよぉ”でサンダル叩かれるシーン、めっちゃ笑った。ラテン文化とミャンマー文化の融合描写がリアルで、黒屋さんの人間関係の描き方好きだわ。次も楽しみにしてる🔥