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「お疲れ様でした〜」
「お疲れ〜」
皆んな口々に言って、その場を後にする
まだ仕事がある者は、マネージャーと一緒に次の現場へと向かい
「しょっぴー、またね」
「あんまり無理するなよ」
「うん、分かってる。ありがとう」
グループの中でも、1番忙しい目黒に翔太が声を掛けている
◇◆◇◆
「翔太」
手を振り、目黒を見送った彼に後ろから声を掛けると
笑顔で振り返る
その頃には深澤と康二もバラエティの撮影に向かう為、ここを去った後だった
「お待たせ」
「じゃあ、行こう」
残って作業するスタッフに挨拶を済ませて
2人で車に乗り込む
部屋に着くまでは、触れない約束なので
グッと耐えて、車を発進させた
「ん?何?」
運転中も、助手席に座った翔太の視線を感じたので
視線はそのままに、聞いてみる
「えっ…何が?」
「今、俺の事見てなかった?」
「気のせいだって…///」
翔太は、認めようとしないが
明らかにその目は、俺の目を盗む様にこちらを見ている
「………」
信号待ちになって、車を停止させると
横目でチラリと翔太を見る
「!」
美白の肌がほんのり赤い…
『これって…』
照れているのは、一目瞭然で…
日頃は、ツンデレのツンが8割…デレが2割程度の恋人に
意識されているのだと確信すると
口元が、どうしても緩んでしまう
「なんか、暑いな…///」
「ちょっとな…///」
冷房を強めると
熱った肌を冷ます様に手で顔を扇ぎ
照れた様に笑う、その全てが愛おしく思えた…