シャオロン _ d!
◇
さらりと揺れる、綺麗な茶髪。
ぱっちりとした琥珀色の目に、これでもかと言うほど小さい鼻。
顔立ちは女の子。
……そう、顔立ち“は”
中身は、別もの。
「ナマエ〜、まぁたおれに見惚れてんの?」
男。
そう、男なのである。
『うるさい違う』
断じて、羨ましいとかは思っていない。一切。
…別に、顔立ち良くて羨ましいなー、かわいいなー、なんて思ってないし!!
かわいいのは顔だけだし。声可愛くないし性格悪魔だし。
「またまたぁ〜!」
『はー…?じゃあ、そうだって言ったらシャオロンはどうすんの』
「……へ」
聞こえなかったのだろうか、と思い、もう一度口にして、シャオロンの方を見た。
「おれ、え、ほんまに、?」
真っ白で女の子みたいにやわこくみえる肌…頬や鼻、耳……ついでに言うと首まで、真っ赤に染まっていて。
『…ふーん』
押せば照れるんだ。
弱み握っちゃった!
これで私と同等な立場だね?シャオロン。
「お、ま…!ちかづくな、」
じりじりと近付けば、彼は更に顔を赤く染めて後ずさる。
『意外とかわいいところ、あるんだね』
にやりと笑って見せれば、うるさい、と照れ隠しに言われてしまった。
言葉が強くて(照れているからか全然強く感じない)傷付いた(本当は1ミリも傷付いていないが)ので、明日もいじってやろう。
◇
めずらしく純愛書いた
つぎも純愛……寄りだけどちょっと歪んでるかも
コメント
5件
純愛もいい!!!(?