「ねぇ!さよちゃん!」
『なに?いずくくん!』
「しょうらいいっしょにヒーローになろうね!」
『うん!かつきくんもいっしょにね!』
「おう!」
幼い頃の夢,とか,最悪(笑)
そう言って一雫の涙が頬を辿る。
今では全く持って連絡はしてないし,会ったことも無い。
テレビに映る君,何度見ても,
君には変わり無かった。
必死に足掻いて,
“本当の自分”で,この穢れている世界で,
「”生きよう”!」と,している。
そんな君が,どうしようも無い位かっこ良くて,どうしようも無く好きだった。
でも,そんな甘い”夢”は見れない。
この辛い辛い”現実”で,生きていくしか無い。
現に,私はヒーローを諦め,別の道に逃げた。
ピコンッ
ん,?何だ知らない番号から……
…………!?えっ?!
『緑谷出久』
「久しぶり!僕の事,覚えてるかな?」
『うん,覚えてるよ!』
「良かったぁ,忘れられてたらどうしようと思って,笑」
『大丈夫だって!笑それにテレビにも出てたでしょ?』
「そっか!」
「それで本題何だけどさ,」
『うん?……』
「明日の朝11時,会えないかな?」
『!?』
「あっ,でも嫌だったら全然……」
『…………いいよ!』
「本当!ありがとう!じゃあまた!」
『うんっ!』
ブチッ,プープープープー,
あぁ,言ってしまった。
会わないと,決めていた筈なのに何故,
嫌,正直今も会いたいんだろう。
私はまだ現実を受け入れられず,恋焦がれているのだから,
『全然,出久,変わってなかったな,』
ボソッと,呟く
彼,緑谷出久は未だに変わっていない。こんな流される様に変わっていった私と違い,
AM,10時30分
どうしよう,約束の時間より30分も早く来てしまった,まだ出久は来ていないだろう。
15分後,
『あっ,いず,く?……』
「えっあっ!ごめん!かっちゃんも来てるんだ!知らせなくてごめんね!」
『あぁ全然大丈夫だよ!少し驚いただけ!久しぶり!勝己!』
「あぁ,」
いやいや,全然大丈夫じゃ,無いんですけど!?最悪,何で寄りにもよって1番会いたくないTOP2が来んの!?
そこから色々話,帰る時間に成った。
「じゃあ僕とかっちゃんは帰るね!またね!」
『うん!ばいばい!』
その”またね”は,一生来て欲しくないな,
「……じゃぁな,」
『うん!勝己もばいばい!』
コツコツ,ガチャ!!バタン
あの時の2人はTVで見るよりとても,
嫌になる程,輝いていた。
あーあ,やっぱり
『私,大好き何だな,(笑)』
信じたくなかった…忘れてしまいたい”過去”,
周りがヒーローを目指すから私も目指して,
周りと合わせて,
もう,”あの頃”には,戻りたく無かったから
そんな私に手を差し伸べてくれた
本物の__________“ヒーロー”
それから私は,私の様に誰かを少しでも良いから救いたくて,ヒーローを目指した。
だけど,私は産まれ付き体が弱くて,
私がなりたかった”ヒーロー”にはなれない。
その”現実”が,幼い頃の私には
背負うには”現実”が重すぎて,
お母さん,ごめんなさい。
こんな子に産まれて,
私が産まれて来なければ,お母さんはッッ!
“死ななかった”筈,なのにッッ!!!!!泣
私のッ,所為で,……
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
カヒューーッッ!!カヒュッ!!カヒュッ!!
ゴホッゴホッ!!
あーあもう嫌だな(笑)
何で私生きているのか?
私は”罪人”だ,だから罪を償う必要がある。
だから……ごめんなさい,お母さん。
顔も知らないお母さん,だけど,少しだけ
覚えている。
庇ってくれた。
今でも思い出す,だが思い出したくない。
あの頃が”怖い”から……
私が初めて”罪”を犯した時だから,
ねぇ?お母さん,今から其方に謝りに行くよ
『おやすみ世界,そして,ばいばい,”重罪人”の私,永遠に,さようなら。』
ガクンッ
__________享年16才,6月21日4時32分,
首吊り自殺をした状態で,華実紗夜さんが,
“発見されました。”
__________end,『罪の償いとして,……』
リクエストちょーだい!!!!!