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〜🖤side〜
『君たちがSnowManか!会いたかったぞ!』
💛『…は?いきなりなんだよ…』
🖤『……………………。』
闇の気配を感じて俺と岩本くん2人でスタジオへとやってきたんだけど…
俺たちの姿を見るなり目を輝かせて嬉しそうに声をかけてきた怪しい奴…
見るからに闇の奴だということは分かったけど…闇の者のはずなのに明るいな…
『うん!さすがだな!その強さ!見ただけで分かるぞ!』
💛『…まじでなんなんだよ…』
🖤『気にしちゃダメだよ…』
俺たちに会えたことがそんなに嬉しいのかまるで子供みたいに目を輝かせてきた…
調子狂う…
🖤『…それで、お前は誰なんだ?』
1度深呼吸をして心を落ち着かせて改めて問いただす。
聞かなくてもわかってる事だけど。
ファイアー『俺は闇の国、ダークホールの3幹部の1人、ファイアーだ。よろしくな!』
🖤『…いや、よろしくって言われても…』
💛『…3幹部か。』
ファイアーって名乗ったその男は俺たちの予想通り、闇の奴で幹部だった。
しかも此奴以外にもあと2人いるのか…
💛『闇の幹部ともある奴が俺たちに何の用だ?』
ファイアー『もちろん君たちを倒さないといけないからな!そして人間達から闇を集める!その使命を果たすまで!』
まるで子供みたいだけどちゃんと自分がやろうとしていることは理解しているらしい…。
もちろんやらせる訳にはいかないけど。
💛『もちろん簡単にやらせたりはしない。』
🖤『うん。幹部だろうが俺たちが止める。』
ファイアー『いい目だ!かかって来い!』
岩本くんと2人で持っている刀を出して構える。
能力を使わなくても戦えるようにならないといけないと思って武器を持ち始めた。
殺陣の経験はあったからすぐに戦えるようにはなったけど幹部程の相手にどうなるか分からない。
けど戦わない理由にはならない!
💛・🖤『はあっ!』
俺達は息を合わせて同時に動き出してファイアーに刀を振り上げる。
ファイアー『……………………!』
刀が当たる直前、ファイアーも武器を出して俺たちの攻撃を受け止めた。
長い、薙刀のような刀だ。
💛・🖤『はあああああああ!』
俺と岩本くんで刀を持つ両手の力をを込める。
…けどファイアーを全然動かすことが出来ない。
ファイアー『良い刀だがその程度の力では俺には届かない!』
🖤『うわっ!』
💛『くっ!』
そのまま俺たちは逆にファイアーに押し返された。
💛『めめ、大丈夫か?』
🖤『大丈夫。ありがとう。』
受け身をとって激突はしなかったけど地面を転がった俺たち。
薙刀1本だけで俺と岩本くん2人の刀を止めてそのまま押し返した…
力も相当強い。
2対1なのに斬りかかっても倒せない。
🖤『岩本くん。』
💛『分かった。めめに任せる。』
俺は岩本くんの名前を呼びながら顔を見つめる。
それだけで俺の考えを理解してくれた岩本くんは俺の肩を優しくも力強く叩いてくれた。
🖤『行くぞ!』
ファイアー『来い!もっと君たちの力を見せてくれ!』
俺が飛び出したのを見て嬉しそうに叫びながら薙刀を構えたファイアー。
俺は今度はファイアーの周りに小さな氷を無数に出して攻撃した。
ファイアー『氷の能力者か!良い攻撃だ!』
ファイアーは俺の氷を薙刀を振って壊していく。
ファイアー『どうした?この攻撃を続けていても俺は倒せないぞ!』
🖤『そんなこと分かってるよ。』
ファイアー『何?…!』
💛『お前こそそんなに余裕持ってたら俺たちに倒されるだけだぞ!』
ファイアー『ぐはっ!』
俺の攻撃に夢中になっていたファイアーに筋肉を強化させた強靭な拳に電撃を纏わせてそのままファイアーを殴り飛ばした岩本くん。
💛『めめナイスだ!』
🖤『岩本くんも流石だね!』
💛『毎日趣味の筋トレは欠かさないからな。』
岩本くんと話しながら吹っ飛んで行ったファイアーを見つめる。
ダメージは与えられたはずだけどこれで倒せる程簡単な奴じゃない。
ファイアー『なるほど!見事な連携だ!久しぶりに攻撃を受けた!』
🖤『なっ!』
💛『…お前…。』
ファイアーはダメージを負うどころか、何事も無かったかのようにその場に立っていた。
岩本くんの攻撃をしかも直撃したのに…
ファイアー『今度は俺から行くぞ!』
ファイアーは両手から黒い小さな球のような攻撃を俺たちに向かって放ってきた。
💛『めめ、避けろ!』
🖤『………………!』
岩本くんの声に咄嗟に反応して身体を動かした。
見ると俺と岩本くんが居た場所には黒い渦が出ている…
さっきの小さな球が巨大な竜巻のような物に変化したのか…
それにこの攻撃…
🖤『…熱い…』
💛『…炎か。』
直接触れた訳じゃないのに身体がものすごく熱い…
ファイアーが操るのは黒い炎だった…
氷を使う俺とは相性が悪すぎる。
ファイアー『どんどん行くぞ!』
🖤『……っ!』
💛『…くそ!』
ファイアーは地面から何本も黒い炎の柱のような物を作って俺と岩本くんに向けて放ってきた。
物凄い熱くて巨大な黒い炎の柱が広範囲に次々と襲ってくる。
少しでも触れたらヤバい…
その攻撃を避けることしかできない。
💛『このっ!』
岩本くんが拳を地面にぶつけて岩を作って炎を食止めてくれているけど強力な炎を止め切ることができてない。
ファイアーにも近づかないしこのままじゃ俺たちは焼かれてしまう…
この炎の柱の攻撃をなんとかできれば岩本くんなら奴にダメージを与えてくれる。
🖤『…ふぅ。』
💛『めめ!』
動きを止めた俺に驚いて声を上げた岩本くん。
もっと集中して自分の体温を下げるんだ…!
そうしたら炎を耐えられるくらいの氷を作れる。
舘さんに協力してもらって弱点を使う奴が相手でも戦えるように特訓してきたんだ…!
🖤『凍れ!』
ファイアー『なに!?』
💛『炎が凍りついた…』
限界まで俺の体温を下げて放った氷はファイアーの黒い炎の柱を全て氷漬けにしていた。
ファイアー『見事だ!相性が悪いのに俺の炎を凍らせるとは!』
驚いてるのにファイアーはまた炎の温度を上げて俺の氷を溶かしてしまった…
…やっぱりファイアーは力を全然使っていない…
💛『さすがだな!めめ!』
🖤『岩本くん!』
💛『今度は決める!』
岩本くんはもう1つの武器の大きな鉄球を取りだした。
筋肉が自慢で力が強い岩本くんが自分の能力を最大限に生かすために新しく作った岩本くんだけの武器。
💛『はあああああああ!』
ファイアー『……………………!』
ファイアーの頭の上から鉄球を振り下ろした岩本くん。
ファイアーの周りには砂煙が上がって姿が見えなくなった。
🖤『…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…』
💛『めめ!』
限界まで力を使って限界だった俺はその場に膝を付いた。
🖤『…大丈夫。…ほんとに岩本くんの力は…すごいね…。』
💛『…いや、めめが頑張ってくれたおかげだ。』
驚いていたけどすぐに俺の考えを理解して何も言わずに俺に任せてくれてファイアーに攻撃を当てる事だけを考えてくれていた岩本くん。
俺の事を理解してくれるメンバー8人は大切な存在だ。
ファイアー『まさかこんなにボロボロにされるとは思ってなかったぞ!』
土煙が消えてその中からでてきたファイアー。
倒せてはないけど身体は傷付いている。
💛『…嘘言うなよ。…そんなに力は使ってないだろ…。』
傷はつけられたとはいえ、全然余裕そうでむしろ、楽しんでいる様子のファイアー。
奴を、幹部程の奴を倒すにはもっともっと今よりも力を上げないといけない。
けど俺も岩本くんももうボロボロ…
これ以上は戦えない…。
ファイアー『今日はここまでだ!』
💛『…は?』
🖤『…逃げる…のか!?』
ファイアー『いや、俺に傷をつけたのは君たちが初めてだからな。また戦えるのを楽しみにしているぞ!』
笑顔で最後に呟いたファイアーはそのまま消えていった。
💛『…クソ。…めめ、ほんとに大丈夫か?』
🖤『…俺はいいから。…岩本くんも休んで。』
誰もいなくなったスタジオにスタッフさんたちがやってきてボロボロになったスタジオと俺と岩本くんを見て驚いている。
俺と岩本くんを治療してくださって片付けを始めたスタッフさんたちの邪魔にならないように俺たちはスタジオを出た。
🖤『…闇の幹部か。』
💛『…うん。…もっと強くならないと。』
このままじゃ闇を倒すことなんてできないし佐久間くんのことも助けられないな…