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〜💜side〜
『街が破壊されているというのに随分と余裕なのだな。』
💜『…動けないくらいの攻撃をしてたのは誰だよ。』
俺が駆けつけた途端に嫌味なことを静かに…だけど怒りが籠っている声を出してきたその男。
…なにに怒ってるんだこいつは?いや、それがコイツの性格なのか…。
詳しくは知らないけど俺だってすぐにでも駆け付けたかったに決まってんだろ…!好き勝手言いやがって…。
💜『…で、お前は何者だ?』
ロギ程じゃないけど予想通りめっちゃ強い闇の気配と威圧感?を出している。
俺は鳥肌が立っていることを悟られないように冷静を装って男に話しかける。
サンダー『良いだろう教えてやる。我が名はサンダー。ダークホールの3幹部の1人だ。SnowManの深澤辰哉!貴様を倒す俺を覚えておけ!』
💜『…あれ?まさか俺、舐められてる?』
俺のことを倒すって随分簡単に言ってくれんじゃん、わら。
まぁたしかに今は俺1人しかいないし幹部様なら楽勝って思われるのも分かるな。…納得いかねーけど。
💜『残念だけどそう簡単に俺を倒せるなんて思うなよ?』
サンダー『小賢しい!人間の分際で俺に逆らうな!』
💜『……………………!』
俺の言葉を聞いて怒ったサンダーが持っている錫杖を思い切り地面に叩きつけた。
すると錫杖から凄まじい電撃が出てきて俺は咄嗟に動いて避けた。
…すげ〜威力だな。この攻撃で街がバラバラに…。
サンダー『さっさとくたばれ!』
💜『…くっ!』
考えてる場合じゃない。
戦いに集中しないと簡単に負ける。
💜『…っ!痛ってぇ…!』
避けたつもりだったけど俺の右腕にサンダーの攻撃が当たっていたらしくて右腕が痺れと電気の熱で熱さを感じる。
感覚もなくなって麻痺して動かせない。
サンダー『次は身体全体を痺れさせてやる。』
💜『…物騒…だねぇ…わら。』
避け続けて攻撃も受けてしまって息が乱れる。
サンダー『終わりだ!』
動けない俺に向かって錫杖の先が俺に突き刺さった…
サンダー『…ん?消えただと!?…後ろか!』
💜『…これに反応するのかよ。』
瞬間俺は消えてサンダーの真後ろに行き、念力をサンダーに向けて打った。
俺の能力の1つの瞬間移動。
不意を取れたと思ったけどさすがに反応されて錫杖で受け止められた。
💜『…ま、そう簡単には行かねーよな…。』
サンダー『っち💢💢ふざけた真似を。』
俺がサンダーの予想外の行動をしたのかさらに怒りが込み上げている様子だ。
…めっちゃ怖いんですけど、わら。
サンダー『さっさとくたばれと言っている!』
今度は数え切れない程の黒い稲妻を出してまるで龍のように俺に向けて放ってきたサンダー。
💜『…まじかよ!』
逃げ道なんてないし俺の力を吸い取って巨大化していく雷の龍…。
念力を操って受け止めることしか出来ない。
💜『ぐわっ!』
無数の紫の龍が1つになり、大きな龍の稲妻になって俺に襲ってきた。
避け切ることが出来なかった俺はその稲妻に飲み込まれて地面に倒れ込む。
💜『…っ…。』
全身に雷で打たれたような感じになって硬直してしまって動けない。
それと全身熱い…。
サンダー『…抵抗するだけ無駄だということが分かったか?』
倒れてる俺に向かって怒りの言葉を言いながら歩いてくるサンダー。
サンダー『止めだ!…なんだ!身体が動かない…!?』
サンダーが錫杖を持つ右手を上に上げた瞬間サンダーの動きが止まる。
💜『…負けねーよ…。…例えお前らが…どんなに強くてもな…!』
サンダー『貴様!』
ボロボロになった俺が最後に出した精一杯の攻撃。
念力でサンダーの動きを止めてそのまま俺の思いのままにサンダーを操る。
サンダー『ぐはっ!』
俺に操られるがままサンダーは自分で自分の身体を錫杖で突き刺した。
💜『…少しも…効いたかよ…?』
サンダー『…ふん。甘いな。』
💜『…ちっ。それでもダメか…。』
錫杖でサンダーの身体を突き刺すので限界だった俺の能力が切れてサンダーはそのまま自分で錫杖を身体から抜き出した。
錫杖で貫かれたはずのサンダーの身体がみるみる塞がっていく…。
回復も早いな…。
サンダー『まぁいい。今回はこのまま引いてやる。だが次は容赦はしないぞ。』
💜『…そうかよ…。』
最後につまらなそうに呟いたサンダーはそのまま消えていった…。
限界だった俺はサンダーが消えたのを見送ったまま意識を手放した。