万事屋に帰って……
(壁によりかかって、髪をかき上げながら)
銀時「んだよ、あいつ…一丁前に可愛いとこあるんじゃねぇかよ…」
新八「あ、銀さん帰ってたんですか?」
銀時「おう、今帰ったぜぱっつあん」
新八「どうしたんですか?顔なんか赤くして?あ、また土方さんと喧嘩でもしたんですか?そんなことしてるならちゃんと働いて僕らに給料払ってくださいよね」
銀時「ああそうだよ!今日もまたあの野郎のせいで無駄働きさせられたんだよ!」
新八「ほんといい加減にしてくださいよ…(ぶつぶつと言いながら台所に行く)」
銀時「(小声で)……好き……とか言うなよ……ばっかじゃねぇの……」
神楽(障子を少しだけ開けてぬっと出てくる)
神楽「ニシシ銀ちゃん何アルか?」
銀時「な!(一瞬硬直)んでもねぇよ、腹減ったなぁと思ってよ」
神楽「えーでも今、(銀時風に)「……好き……とか言うなよ……ばっかじゃねぇの……」って言ってたアル!レディース4でも男がそんな情けないこと言うシーンなかったネ!ニヒヒ」
銀時「言ってねぇよ!」
神楽「新八ぃ!銀ちゃん一丁前に恋してるアル!うわ〜ジャンプのくせに○ャオ(某少女漫画誌)のヒロイン気取りアルか?wwいつも(銀時風に)「〜はすみにおけねぇな」とか言ってるくせにプププ」
銀時「だから言ってねぇって!」
ピンポーン(インターフォンがなる)
銀時「んだよこんな時間にくそ、今虫の居所が悪いっつーのによ」
新八「はいはーい、いまでますよーって沖田さん!?」
沖田「ちっす。(右手をあげる)」
銀時「はぁ、新撰組一番対隊長様がこんな時間にどんな御用でしょうか?俺は今非常に虫の居所が悪いんだが?」
銀時(ちょっとタイムリー過ぎやしないか……)
沖田「すいやせん旦那。それがでさぁ、さっき、おらぁ外回りから帰ったら、土方さぁが…..」
銀時「ゴクリ」
沖田「土方さぁが、なんか顔真っ赤にしてたんでさぁ。旦那なんか知ってませんかねぇ?」
銀時「さ、さぁな知るかよ(頭をかく)、あんなやつ。あーーそうだ、今日新台入替なの忘れてた。つーことで、俺は今からパチンコ行ってくっから、神楽ーさっさとガキは寝ろよー(戸の方を見て手を振る)」
ガラガラガラピシャッ←戸が閉まる音
神楽「銀ちゃぁんまだ、9時アル」
沖田「(ニヤリとして)あいつァ黒だな。間違えねぇ。」
新八「黒?黒って銀さん!またなんか悪いことしたんですか!?」
沖田「あぁこいつぁ間違えねぇ」
新八「 ゴクリ…」
沖田「実は土方の野郎こんなことも言ってたんでさぁ(土方風に)「んで俺が….アんな野郎と…..くそっ…ちょっと気持ちよかったじゃねぇか….クソっ」だ、そうでっせ。」
神楽「あー!銀ちゃんも(再び銀時風に)「……好き……とか言うなよ……ばっかじゃねぇの……」って言ってたアル!」
新八「間違いないよ、黒だよこれ、予期しないところで少女漫画並みの恋愛始まってたよ….」
神楽、沖田(ニヤリとして)「これはどうしたもん「アル」「でさぁ」ねぇ?」
新八「嫌なタッグができちゃったよ…..」
………一方その頃………
銀時「チッ。ったく、今日は散々だったぜ」
銀時(土方に電話する)
土方「はい、土方」
銀時「おう、俺だ、昼間はどーも」
土方(電話を切る)
銀時「っ…たく、可愛げねーやつ。(昼間のことを思い出して)まぁ、あんなことすりゃそうなんのもしゃあないか………たく、俺まで恥ずかしくなってきたぜ…くそっ..はーあぁ!だぁ!今日は呑むかー…」
翌朝…チュンチュンチュンチュン
銀時「んっ…朝か…くっ…あったまいてぇあー、昨日飲みすぎたかっ….ん…?」
銀時「(隣で寝ている人物を見て硬直する)」
銀時「なんでこいつが横で寝てんだ…?しかも…ぜ…んらぁぁぁ!?!?!?(マヌケ声)」
銀時「(待て待て待て待て銀時、銀ちゃん、銀さん?これはどういう状況だ?、あーーあったま痛くて全然思い出せやしねぇ…たしか、昨日は….)」
銀時「(頭を抱える)だめだ……何も思い出せねぇ……」
土方「ンンッ..ふぁ………んっ………あぁぁぁぁ!?!?!んだこれ!?んでこんなことになってるんだ!?っ…!万事屋っ!?」
銀時「(目を見開く)えっ!?お前……覚えてんの!?」
土方「覚えてるわけあるかよ!んだよこれ、どういうドッキリだよ!くっ…あったまいてぇ…」銀時「おめぇもかよ!たくっ、あ!そうだ、昨日はやけ酒してやろうと思って飲み屋行ったんだ!そしたら、お前がいて、あぁくそっこれ以上は。はぁ、たく、腰もいてぇし………」
土方、銀時「あ。(顔を真っ赤にして見合わせる)」
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