テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「あと冬休みの間にやることは、初詣第2弾と七草がゆの材料集めかな」
「初詣は、もう行ったんじゃないんですか」
疑問に思ったので聞いてみる。
「第2弾は鎌倉へ、ハイキングを兼ねて行く。皆で行って、あちこち歩いておみくじも引いてさ。電車賃とおみくじ代とお賽銭代がかかるけれど。おみくじを引いたら、皆で見せ合うんだ。良ければ良いなりに、悪ければ笑い飛ばして」
確かに、それもいいな。
「明後日からの春の七草採集、大根とカブは買っていいことにしよう。残りのせり、なずな、ハハコグサ、ハコベ、ホトケノザは、この辺で採れる筈だ。まあ、大根の代わりにハマダイコンを探せば、無いことはないかもしれないけれどさ。とりあえず、この草を5日と6日に探して、7日の朝か昼にでも食べよう」
「その七草って美味しいのか?」
亜里砂さんが尋ねる。
「美味しいというか、まあ普通の食べられる野草だな。これらの草を刻んだお粥を食べるんだ。要は、正月の豪勢な料理で疲れた胃腸を休めよう、という程度の行事さ」
「今一つ、お腹にたまりそうに無いのだ」
確かに。
「うちでやる場合は、野草探しで遊ぼうというのが主旨で、実際には、他にもおかずを持ち寄って食べればいいさ」
「それなら了解なのだ」
確かに、その方が美味しそうだな。
持ち寄り料理会も結構楽しいし。
「あとは凧揚げもしたかったのだけれど、この学校は谷間にあるから、風の具合が今一つでさ。だから、明日はとりあえず初詣ハイキング。5日と6日が七草摘みで、7日が七草実食会という事で。6日には未亜と美洋も合流するそうだ。
ハイキングの必要経費が、電車代400円くらいかな。弁当と飲み物は自分持ちで。あと、お寺や神社は拝観料のかかるところには入らない。おみくじを引けば1箇所100円、お賽銭は自由で。地図は明日、印刷して渡すよ。
半日くらいのコースだけれど、街中をちょっと外す程度だから本気装備の必要は無い。雨具も天気予報によればいらない」
「小さい方のザック、デビュー戦なのだ」
亜里砂さんは乗り気だ。
確かに、結構楽しそうだし。
「きっと美洋さんや未亜さんが帰ってきたら、文句を言いますね。4人だけで楽しそうなことをしていたって」
何だか目に浮かぶ。
「折角の休みなんだから、有意義に使わないとな」
まあ、そうなんだけれど。
「帰った後、美洋が悔しがって、もう1回ってなりそう」
彩香さんも、そんな事を言った。
「それならそれで、もう1回行けばいいだけさ。学問の神様にも寄るからな。クラス分けテストの前に、願掛けというのもいいんじゃないか」
そういう所も通るのか。
というか、通るようなコースを考えたんだな。
「明日の集合は8時でいいか。弁当持参で、持参していない奴は、駅まで歩く途中で購入という事で」
「わかりました」
うん、やっぱり実家にいるより、こっちの方が楽しい。
彩香さんも亜里砂さんも先輩もいるし。
親には申し訳ないけれど、そう実感してしまった。