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コメント
1件
ああ……胸がぎゅっとなりました。渡辺くんが「嫌だ」「何で俺なんだよ」って泣き崩れる場面、本当に切なくて。ずっと我慢してた本音があふれ出たんだなって思うと、もらい泣きしそうになりました。阿部くんと深澤くんが何も言わずに背中を撫でるだけってのがまた良いんですよね。言葉にできない痛みを共有してる空気感が、静かに伝わってきました。
#BL
kaede🍁
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おその★
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篝火

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少しだけ気持ちを整理した二人は、病室へ戻ることにした。
「そろそろ戻るか。」
「うん。」
エレベーターを降り、病室のドアを開ける。
「……翔太?」
阿部の足が止まる。
渡辺の様子がおかしい。
ベッドの上で苦しそうに寝返りを打ち、額には大粒の汗が浮かんでいた。
「翔太!」
深澤もすぐに駆け寄る。
「熱い……。」
額に手を当てると、明らかに熱がある。
渡辺は何かを呟いていた。
「……やだ……。」
「嫌だ……。」
「翔太、起きて!」
阿部が肩を優しく揺する。
「翔太!」
何度か呼びかけると、渡辺はゆっくりと目を開けた。
ぼんやりと二人を見つめる。
「……ふっか。」
「あべちゃん。」
安心したように名前を呼んだかと思うと、次の瞬間。
渡辺の表情が崩れた。
「……っ。」
涙が一気に溢れる。
「俺……。」
「俺、本当に女になるんだよな……。」
堪えていたものが決壊したように、渡辺は声を上げて泣き始めた。
「嫌だ……。」
「嫌だよ……。」
「受け入れられない……。」
「何で俺なんだよ……。」
その姿を見て、阿部も深澤も言葉を失う。
慰めようとしても、どんな言葉も軽く聞こえてしまいそうだった。
阿部は静かにベッドへ腰掛ける。
何も言わず、渡辺の背中をゆっくりと撫でた。
深澤も反対側へ回り、そっと肩へ手を置く。
それしかできなかった。
渡辺は子どものように泣き続けた。
阿部は目を閉じる。
自分も同じだった。
一人で泣いて。
誰にも言えなくて。
未来が真っ暗にしか見えなかった。
だからこそ、今の渡辺の気持ちが痛いほど分かる。
時間だけが静かに流れていく。
どれくらい経っただろう。
渡辺の泣き声は少しずつ小さくなり、呼吸も落ち着いてきた。
阿部がティッシュを差し出す。
「……ありがとう。」
渡辺は目元を拭き、小さく頭を下げた。
深澤も安心したように息を吐く。
「少し落ち着いた?」
渡辺はゆっくり頷いた。
「……うん。」
まだ目は赤い。
声も少しかすれている。
それでも、さっきよりは言葉を話せそうだった。
しばらく黙って天井を見つめていた渡辺は、小さく息を吸う。
「……ちゃんと。」
「話す。」
そう呟いて、二人の方へ視線を向けた。
阿部と深澤は何も急かさず、静かに頷いた。