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少年死刑囚69

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少年死刑囚69

25 - 【第25話】日常に支障をきたす、殺人衝動

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2022年02月26日

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夕方の太陽の温かい光が反射して、オレンジ色に煌めく。

汗だくになりトンネルを抜け出た、

累(るい)とあとりの頭上に広がる奥多摩の空は、

いつの間にか陽が傾き始めていた。

「はぁ…はぁっ…。鷹巣(たかす)…大丈夫か?」

「え、ええっ…なんとか」

振り返りトンネルの奥深くに目を凝らす。

しかし、雲雀(ひばり)や鶫(つぐみ)の姿を見つけることは叶わなかった。

「あいつら…まだ、あそこにいるんだよな」

「ええ、彼は彼女の傍に残ったみたい…」

「けっきょく、ろくに話もできないままだったな…」

「…何か喋りたいことがあったの?」

「ああ、どうしてここに来たのか…。

この先、どうするのか?そんなことを話してみたかった…。

鷹巣は、そういうのなかった?」

「私も…聞きたいことがあった。

鶫さんにも、微笑み爆弾魔にも…」

(爆弾魔? どうして名前で呼ばないんだ?

それに雲*****************

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