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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「人と向き合う」というのは、思っているよりずっと難しいことです。
たとえ家族でも、うまくいかないことの方が多いのだと、今はそう思います。
近年、少子化という言葉が騒がれ、子どもを持たない理由に「お金がないから」と語る人が増えました。
でも私は、正直に言えば、そんな程度の想いで子どもを迎えるくらいなら、
「いっそ人間は滅んだ方がいい」とさえ感じてしまったのです。
“お金があれば幸せ”と本気で信じるなら、それでいい。
でも、そんな条件付きの愛情しか持てないのなら、
この物語に登場するような「存在してはいけない子ども」が、またひとり生まれるのだと思います。
性犯罪を経験したからこんな風に思うんだろう、と思われるかもしれません。
でも違います。
そんなことが“安寧”になってしまうような環境にいた、という事実のほうが、よほど残酷でした。
決して「子どもを産むな」と言いたいのではありません。
ただ、「産んだからには、その子が『もういいよ』と言うまで、ちゃんと見ていてあげてほしい」と願っているだけです。
無駄に干渉せず、そっと見守って、
笑いながら、悪いことをした時だけしっかり叱ってあげてほしい。
それだけで、“大人”としての役目は果たせるのだと思います。
本文に登場した作品名・企業様につきましては、誠に勝手ながら引用させていただきました。
ご迷惑のないよう、深くご配慮くださいますようお願い申し上げます。
いずれの作品も、私が心から愛してきたものばかりです。貶す意図など一切ありません。
ただ、本当に大切だったからこそ登場させました。どうかご理解ください。
⸻
最後に。
もしこの物語を読んで、「あの子のことかもしれない」と心当たりのある方がいたなら、
これは、お願いです。
もう、すべて時効です。
私はもう、どうでもいいと思っています。
だからどうか、あなたたちも――
あの頃の私と同じように、
何もなかったかのように、黙って飲み込んで、生きていってください。
私は、楽しかったです。
それではまた、どこかで。
久凪 with support from 灯影