はふぃさんリクエスト!
⚠️オメガバースです。
(あんまりオメガバの要素はありません。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
部屋の中には、静かな吐息と、濡れた音だけが響いている。
声を出さないように、唇を噛んで、喉に溜まる声を飲み込んだ。
「……っ、ん……」
照の動きはゆっくりで、それなのに奥まで届いて、からだの芯が震える。
自分の中を押し広げるように、ぐっ、と沈み込んでくるたび、腰が勝手に逃げそうになるのを岩本の腕がぎゅっと押さえつけた。
「逃げんなよ、気持ちいいだろ?」
耳元で囁かれるその声に、背筋がぞくりとする。
低くて、熱を含んだ声。
そこには本能の影が滲んでいた。
繋がった場所から溢れる蜜が、肌を伝って混ざり合う。
耳に届くのは、水音と、互いの浅い呼吸。
声を上げたら、何かが壊れてしまいそうで。
言葉なんていらないくらい、身体はもう全部で応え合っていた。
本能のままに、自分を奥まで貫いてくる照が、少しだけ怖くて、でもどうしようもなく嬉しい。
「……ひかるっ、なんか今日、……やばぃっ……」
自分でも、どうしてこんなに敏感なのかわからなかった。
発情期は終わったはずなのに。
アルファの匂いにも反応しないくらいには、落ち着いてたはずなのに。
でも今は、照に抱かれてるだけで、体温も、匂いも、全部が愛おしくて。
ずっと、奥まで欲しくなってしまう。
「ん〜、なんでだろうね。ふっかが欲しがってるからじゃない?」
そう言いながらも、照の瞳はまるで獣のように細く、俺の奥をじっと覗き込んでいるみたいだった。
愛しい、だけじゃない。
そこには「孕ませたい」という、アルファの強烈な本能が滲んでいる。
(……もしかしたら、本当に……赤ちゃん、できちゃうかも……)
ぼんやりと思ったその言葉が、喉の奥で形になりかけたとき。
照の動きが、また一段と深く激しくなった。
ぐっ、ぐっ──
「ふっか……子供できたら、どうする?」
「……どうしよう、ね……ははっ……」
抑えたままの笑いと、こぼれる涙。
嬉しかった。
こんなふうに、奥まで求められるのが。
自分の全部を、欲しがってくれるのが。
そして、たとえできてしまっても──
照なら絶対に離さないってわかってるから。
ぐっ、ぐっ、と深くを抉るたび、内側がきゅっと締め付けて、また照の本能を煽ってしまう。
お互いに声を殺して、それでも確かに交わっている。
本能も、愛情も、欲望も、すべて照に預けて──
ぼんやりと浮かぶ「未来」が、ほんの少しだけ、怖くなくなった。
コメント
2件
その先が見たくなっちゃう🫣🫣
ありがとうございます!!!もうめっちゃ好きです!!!!!!!