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俺達はカナエと別れて、三人で帰っていた
「なぁ玄弥、玄弥って、いくつなんだ?」
「え、俺?」
錆兎が俺に聞いてきた、でも、なんで俺の年齢??
「あー………十三歳」
「十三歳??え、その見た目でか?!」
「おう、そうだよ??」
俺は上背があるせいか、年齢より上に見られることがある、それはまぁ慣れているので、平気だが
「すまん………俺、もっと上かと………」
「あはは、良いよ、別に」
「それより錆兎は?何歳なんだ?」
「俺も同じなんだ、ちなみに義勇も同い年だ」
「そうなんだ」
まぁ、なんとなく空気で知ってたけどな
「え?!げ、玄弥、俺と同い年なの?!」
義勇がびっくりしたように聞いてきた
「ん、あぁ、そうだが??」
俺が年取ってるって思ってるのか??
「いや………だいぶ大人びてるから、二、三歳上かと……」
「ごめんな、俺、まだピッチピチの十三歳なんだわ」
俺はなんだか悲しくなってきたぞ
それから俺たちは別れ、家に向かった
「はぁ…………にしてもまさか、水柱様と一緒に戦うことになるとは…………」
俺は疲弊しきっていた、なんせ俺は元一般隊士、それに前世では鬼喰いをしていた化け物だ、そんな俺が前回の世界での水柱、そしてその兄弟子と一緒にいるなんて、きっと兄ちゃん驚くだろうな
「………やっとついた」
すっげぇえ、疲れたんだけど
ガララッ
「風神さん、居るかは分かりませんが匡近さん、ただいま戻りまし」
俺が言い終わるのと同時に二人が声を上げた
え、てか俺死んだ扱いになってんの?怖
「「玄弥?!」」
「げ、玄弥、なんだよな?」
「はい、俺ですけど」
いやだからなんだよ、俺は死んだ扱いか??
「………っ、良かった」
「え?」
そう言って風神さんは俺を抱きしめた
「………俺は、もう最終戦別になんか、連れて行きたくなかったんだ」
「俺の最終戦別に言ってきたやつは、死んで戻ってくる」
「………だから、もう、死んで欲しくなかった………っ!!」
「風神さん………」
だから、俺をなかなか最終戦別に連れて行ってくれなかったんだ………
「玄弥ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!よ”か”った”ぁぁぁあ!!」
ギュゥー!
「うわわっ!ま、匡近さん?!」
なんか、すっげぇ泣いてる?!
「ちょっ、どうしたんですか?!俺、生きてますよ?!」
「俺ぇっ、玄弥、死ぬかと思って”ぇぇぇ!!」
「いやマジかよ」
俺、絶対に死ぬかと思ってたんかい
「でも………よ”か”った”ぁ”ー!」
数分後
「ううっ………俺、まだ実感ないよぉ」
と、匡近さんは俺に言った
「全く………でも、正直俺、死ぬかと思ったんですよね」
「はぁ?!何言ってんだ!生きてんだろ?!」
「いや生きてるんですけど、あ、これ死ぬわーって思ったんですよ」
「そうなの??どんな鬼??」
「そいつはもう殺ったんで大丈夫です」
そういえば、という感じで風神さんが俺に聞いてきた
「なぁ、玄弥、お前、風の呼吸を使ったんだよな?」
「え?そうですけど」
「………マジか」
「あ、でも俺、風の呼吸が合わないんで、新しく作ろうと思うんですよ」
「え、ツクル??」
「はい」
「俺、匡近さんと一緒に他の育てを色々見たんですけど、呼吸って、五代流派だけではないみたいですね」
確か、日の呼吸から始まるよな?と思いながら説明した
「あぁ………そうだが」
「呼吸は日の呼吸から派生して、水の呼吸、雷の呼吸、炎の呼吸、岩の呼吸」
俺は区切った
「そして、俺たちが使っている風の呼吸」
「俺が見た呼吸の中で、一番迫力があると思ったのは、風の呼吸なんですけど、守りで一番安定している呼吸は、水の呼吸ですかね」
だから、兄貴と水柱様は喧嘩してたんだな
「………お前、十三歳でそこまでの考察はすげぇな」
まぁ、俺、考察だけは得意だからと思ったが、観察とかだったらカナヲが一番だ
けど、俺は照れてしまって、思わず堅苦しい敬語を使った
「………お褒めに預かり光栄です」
「なので、俺は風の呼吸から呼吸を派生させて行きたいと思ってるんです」
「ここから?どう派生させるんだ?」
「それはおいおい考えて行きます、とりあえず、今は風の呼吸を極めます」
「そうか」
「あ、刀は明日来るからな」
「はい」