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「また、一緒に遊ぼうね……!」
天使が私の目の前に現れ私に放つ言葉は
゙君がどんな理由で死んだのか知ることは辛いことかもしれない。だから、無理に知ろうとまでもしなくていいよ。きっと、どんな理由であろうと君は辛くなることに間違いはないからね゙
とあたかも何か知っているかのような話し方で少し疑問を覚えたが天使が私の考えていることを察したのか私が口を開いたと同時に指を私に向けた、目の前が白くなり気が付いたら下界に降りていた。あぁ、言えなかったなと思いながらも天使のことは気掛かりではあるが死んだ理由が分かったら天使になぜあんなことを私に言ったのか問い詰めてやろうということを決め、とにかく今は下界を楽しも〜!………じゃなくて…、自分の死んだ理由を突き止めよう!
天使が下ろした場所は私がよく遊んでいた駅近くのお店だった。懐かしいと凄く感じたけど、やっぱり私が死んでから少しだけ外見も中も変わったようだった。久しぶりに来たし中を見ていこうと思った勿論……!なにか思い出すかも…!?というのもあるよ、多分……。
私のお気に入りの服屋さんも変わらずそこにあり相変わらず凄くかわいい服ばかりで買いたいなと思いながらも買えないなと酷く落ち込んだ。
色んなお店を見て回ってある程度満足した頃にそういえば自分の家にでも帰ろうかなと思った。家なら少しだけでも自分の死んだ理由が分かるような気がしたから勿論、ここで記憶を思いだけなかったということは無い。一人の女の子の顔だけは少し靄がかっては居たけど思い出せた。自分の仲の良かった人達、死んだ理由家族との繋がり、人間関係はほとんど思い出せない。じぶんのよく行っていたお店や家の外見、場所は思い出せる。家を覚えていることは唯一の救いかもしれない…。
そう思い、家に向かうことにした。駅から歩いて約20分程度で家に着いた外見は昔と変わらず色は白で統一され、敷地の広さ約……300平米ぐらい外にはプールとウッドデッキ。相変わらず変わってないな、そう感じた。家に入ろうとしたその時、あるものが目に入った。それは_____、
゙莉都に贈るものは全てこちらのスペースに置いてください。いらっしゃって下さり誠に有難う御座います。莉都もさぞかし喜ばれると思われます。゙という看板と多くの花やぬいぐるみ私が好きそうな服…様々なものが置いてあった。きっとこの看板を立てたのは両親だろうと思った。これを見た事によって両親の仕事について、また私の家系についてを思い出した。
母親は元医者で辞めるまではそこの病院の医院長を勤めていた。母親は私が産まれると同時に医者を辞めた。私の育児一筋にしたいという理由で辞めた。父親は母親と結婚するまでは医者を勤めており、母親と同じ病院で副医院長を勤めていた、母親と結婚をしてから極道の道に戻った。理由としては私と母親を守る為出そう、勿論極道だからといって決して暴力を振るうような組では無い裏で闇取引など犯罪になることを防ぐようなことを良くしていた。例えば、ある組で薬物を買い取り吸うという犯罪行為をしていることを知った際に麻薬をやっている証拠、どこから入手したのか全てを突き止めてから警察と一緒にその組に乗り込むことなどをしていた普通にいい人。
皆の決めては私___私はそれほどまでに皆に求められるような子ではなかったのにな。
何故かそう思ってしまった、でも、何故そのようなことを思ってしまったのかは私にも分からない。
すると、家から1人の女性が出てきた、見覚えのある様な顔ではあるが誰かまでは思い出せない___誰だったかなと必死に思い出して見るが思い出せない。徐々に思い出していこうと気分を変え1度家から離れ学校に向かうことにした。家から学校までは約10分はあれば余裕で着く(歩きで多分飛んでいけば5分程度……)学校に向かう途中は本当に静かだった。それもそのはず、今は2~3時ぐらい。皆寝ているかまたは早起きの人は家で何かしている。こんな時間に外で歩いていたら必ず警察官が声掛けてくるだろう。そう考えると本当に自分は死んだのだという気持ちになった。学校の行き道少し遠回りをして商店街近くの道を通った、その時にショーケースを覗いた、そこには私の姿は映らない、当たり前か。また少し歩くと服屋さんがありそこの鏡をチラッと覗いても自分の姿は映らない。やっぱりか。誰にも見えていない。複雑な感情になった。色々と遠回りをしてやっと学校に着いた自分が知らないだけで結構遠回りをしてきてしまったようで時刻は8時を指していた。
うわぁ〜、やば、知らないうちにめちゃくちゃ遠回りしてたじゃん!
なんて思いながら学校に入る。学校の下駄箱で3年生のクラス表を覗いた。もしかしたら自分の名前があるのではないかと少し期待をしていたのかもしれない。勿論、私の名前はどこにもない。
それもそうだね。もう死んだんだから_____
今日は何故だろうか凄く色んなことに期待をしてしまい、色んなことに落ち込んでいる。向こうの世界にいた時はそんなことはなかったのに……。
ふと、3年生用のトイレの中にある鏡に目をやった。するとそこには_____