この世界は少し変だと思う。
昔、人間には頭があったと言われている。
もちろん今もあるんだが、頭では無い。
植物なのだ。
大人は花を、子供は芽を。
こんな世界になってしまった原因は食糧不足だった。
動物も人間も、多くが死んだ。
その中で唯一生きていたのは “ 植物 ” だった。
植物は光合成をし、生きていた。
太陽があれば、雨があれば、
ある程度は育てる。
そしてある研究は成功したんだ。
それは首を切った人間に花粉を降らすと、
種が実るというもの。
今考えればゾッとするが、
彼らにとっては嬉しいものだったらしい。
その研究者たちは次々に、
人間をplant人間にしていった。
だが、私だけ逃げたんだ。
plant人間は目が悪い。
というか、ほぼ見えていない。
この世界ではルールがある。
そのルールに違反していなければ、
誰も殺されないという。
ルールは2つある。
1つは『必ず植物の名前を与えること』
もう1つは『オリジナルの名前を作って子に名付けてはいけないこと』
この2つだった。
そしてこの世界は神に見放された世界
とも言われている。
だからか世界は宇宙の曖昧な位置にあり、
度々違う世界の人が降ってくる。
その時はもちろん、
ルールに沿っていない者は人々に惨殺される。
これがこの世界の
なのだ。
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