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バガラジー
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京太郎@ドラマ部門1位獲得
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久条亜里沙の圧勝の余韻がまだ会場に残る中、次の準々決勝が静かに始まった。
兵庫県代表、神戸灘鳳学園三年、本田将也。
対するは京都代表、立志館高校三年、成山裕乃。
結城莉奈が前のめりになって身を乗り出す。
「来た!成山裕乃さん!京都代表の三人の中じゃ、亜里沙の次に強いんだよ!」
その声に、美尾敦子が驚いたように目を見張った。
「そうなんだ。 久条さん以外、正直ノーマークだったけど」
福寿由紀乃は、静かに頷きながら言葉を添える。
「うん、私も聞いたことある。去年は全国大会にも出場しているって」
結城はパンフレットを見返しながら、ぽつりとつぶやく。
「そうそう、ほんとはもっと注目されてもいい人なんだってば。亜里沙が強すぎるだけ!」
結城はステージに立つ成山を見つめながら、小さく笑った。
「裕乃さん、この緊張感の中で堂々としてる。京都代表として応援したくなるじゃん」
その瞬間、会場に司会者の声が響いた。
「次のディベートテーマを発表します──
『目的が正しければ、手段は問われないという考え方を肯定すべきか』!」
成山裕乃は冒頭、強い語気で情熱的なスピーチを展開した。
理想に満ちた言葉は、まっすぐ観客に訴えかける。
だがその熱量は、次に登場した本田将也の前に、あっけなく凍りつく。
彼は一切の抑揚なく、静かに、論理を解剖するように語り始めた。
無駄が一切なく、演出も感情も排された言葉が、次々と成山の主張を分解していく。
ミラー:「まるで弁論の外科手術だな。冷たく、正確だ」
奏:「感情も空気も介さない。まさに純粋論理怖いくらいだな」
クロスエグザミネーションに入り、成山が必死に問いを重ねる。
だが本田は一歩も引かない。
冷たい光を宿した目で、淡々と返す。
本田は淡々とマイクを握り、成山の激情を切り裂くように言い放った。
“Just as a physician must incise the body to preserve life, the achievement of purpose often necessitates pain.”
「医師が命を救うために、患者の身体を切り裂くように、目的の達成には痛みが必要です」
その一言で、会場の空気が一瞬で変わった。まるで弁論という名の手術台に成山が横たえられたかのように――。
その一言が決定打となった。
成山裕乃は、言葉を探すように口を開きかけたが、声にならなかった。
彼女の瞳には、まだ伝えたい想いが残っていた。だがその余白すら、本田の論理が許さなかった。
成山は沈黙し、以後一切の反撃を封じられてしまった。
そして結果発表。
本田の圧勝、91対9。会場がざわついた。
「強い。強すぎるわ、あの人」
背後から、結城の押し殺した声が聞こえた。
柴田も表情をこわばらせる。
「これはやべえ。亜里沙でも、勝てるか、わかんねえぞ」
そこへ山中がひそやかに口を開く。
「本田将也。数学オリンピックの日本代表。論理だけで戦う感情なき機械だ。灘鳳の異端にして、全国トップランカー」
ミラー:「対する久条は、言葉で観衆を巻き込む共感の支配者か。真逆の存在だな」
奏:「ああ。次は論理の怪物と女王の激突が始まる。最高の準決勝だ」
ミラー:「これに勝てば、全国大会出場か!」
俺は視線を再び、ステージに向けた。
その壇上には、すでに次元の違う戦場の空気が満ちていた。
コメント
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うわあああ第74話やばすぎた!!😭💕💕 亜里沙の余韻冷めやらぬ中で現れた“感情なき機械”本田将也…マジで怖いくらい強くて鳥肌立ったよ!!「医師が命を救うために患者の身体を切り裂くように」って台詞、エモいとか通り越してゾクゾクした〜!!🥶✨ 成山さんの情熱が一瞬で分解されていく感じ、読みながら息止まっちゃった…これは女王と怪物の激突待ったなしですね!次回が楽しみすぎて今夜眠れる気がしない…!!🌸🔥