テラーノベル
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ディベート関西予選大会の前夜。
俺は自室で高校生英語ディベート大会の資料や動画を分析していた。
(20年も続いているのか。歴史ある大会なんだな)
各参加者のデータ、過去の大会の映像。
俺がもっとも念入りに調べていたのは、もちろん女王久条亜里沙、その人だ。
彼女のその完璧な弁論術。
その中に隠された僅かな癖や弱点を探し出す。
それこそが俺が彼女を陥落させるためのヒントにならないだろうか。
その時だった。
コンコンと控えめなノックの後、姉の彩葉が部屋に入ってきた。
その手には、夜食のおにぎりと麦茶。
「あんた、まだ起きてたの?受験生でもないのに何してるの?」
彼女はそう言うと、俺の机の上にお盆を置いた。
そして俺の顔をじっと見つめる。
その視線に俺は気づいていた。
「なんだよ」
「別に」
彼女は小さく笑った。
「あんた最近、本当に楽しそうね」
その言葉に俺は虚を突かれる。
楽しそう?これは戦争だぞ。
彩葉は続ける。
「でも気をつけなさいよ。ゲームに夢中になりすぎて、現実が見えなくなるのは一番ダサいんだから」
彼女はそれだけを言うと、部屋を出ていった。
俺は一人、残された部屋でその言葉を反芻する。
ミラー:「見抜かれてるな奏。お前がこのゲームに夢中になっていることを」
奏:「ダサいか」
姉のその何気ない一言。
それが俺の心に小さな棘のように、深く突き刺さっていた。
コメント
1件
え〜!第70話、めっちゃキュンとするシーンとゾクッとするシーンが一気にきた…😭💕 彩葉姉の「最近楽しそうね」って一言、表面的には優しいけど実はめっちゃ核心突いててさ…奏くんもミラーも“ゲーム”って呼んでるけど、姉から見たら完全に没入しすぎてるんだなって分かるのがエモすぎる🥺💔 現実とバーチャルの境界がグラついてる感じ、続きが気になりすぎる〜!!
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#ファンタジー