コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
灯火
冷たい風が僕の長い髪を揺らしている
💛︰寒っ
早く帰りたい……
店のガラスに写った自分を見て笑ってみる
ダメだ素直に笑えない……
いつからだろう
僕の笑顔が消えたのは
2年前
僕はフルート奏者だった
ライバルの親友と大会にでた
全国大会の日
僕は笑顔で吹いた
結果は金賞
親友は優良賞
僕が親友に話しかけた
💛︰うまかったよ!
笑顔で言った
︎🤍︰あーあダメだったよ笑
苦笑い
本当は泣きたいんだろう
💛︰僕にとっては良かったよ
🤍︰ちっ……ウザイんだよ
💛︰え?
僕は訳が分からなかった
🤍︰そのお前の笑顔だよ……見るだけでイラつく
親友は僕に背を向けて行ってしまった
ここからだろう
僕は人に笑顔を見せなくなり
素直に笑顔になれなくなった
2年後
僕はこの辺で
冷たい子と扱われるようになった
どうせ今日も冷たい目で見られるんだろう
?︰ねぇ君
💛︰誰ですか
?︰初めまして!おれ元貴って言うんだ!
💛︰涼架です……はじめまっ……すっ透けてる?
僕は彼に触れたつもりだった
すっと手が通り抜けた
❤️︰僕はあなたを笑顔にするよう頼ままれた精です
💛︰えっ……?
正直怖かった
❤️︰怖がらないで あなたが最近笑えなくなってきたって言うから来たよ
💛︰っ……
❤️︰ちょっと待ってね
ぼっ
💛︰あたっかい……
❤️side
僕は妖精!
今回が初めてで
今回の仕事で終わり!
僕の任務は
「人を笑顔にする」こと
涼架にあった
彼は笑わなかった
だから灯火をつけた
笑って欲しいから
💛︰何?これ……
❤️︰これは君に灯した火この火が消える時僕も消える
💛︰そうなんだ……でもなんで……
❤️︰君が陰で覆われないようにするためさ
その時街の灯りがついた
綺麗に光っていた
綺麗に光っていたのに
君は感情を動かさず
笑わなかった