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愛してくれたのは、君だけだから。
君だけが、愛してくれた。
君だけが、話しかけてくれた。
君だけが、触ってくれた。
だから俺は生きる選択をできた。
でも、君の瞳の中には何かが潜んでいた。
優しい君の中に冷たい何かが。
それに気づいたのは、君に空き教室に連れてこられた時。
「これは、俺からの『愛』やから、」
そう言って君は俺を殴った。
痛い、と感じたその後、君は抱きしめてくれた。
その瞬間、俺の世界は静かに狂い始めた。
俺は知った。
誰かから必要とされることの嬉しさを。
たとえそれが、痛みと引き換えでも欲しいと思った。
そして俺はまだ知らない。
この『愛』が全てを壊していくことを。