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奏斗は小学生の頃は、地味で暗い性格で、当時の担任を含む周りから酷く虐められていたんだという。奏斗は毎日独りで、周りの慣れない雰囲気に耐え込んでいた。児童相談所にも相談せず、常に独りで抱え込んでいた彼の存在を、優しく受け止めてくれたのは優菜だと言ってくれた。
優菜は正直に言って、小学生の頃の記憶など殆どない。優菜は一度、重度の記憶喪失に陥った経験があるからだ。それで、優菜は小学生の記憶をなかなか思い出せなくなったのだ。
それから暫くして、奏斗は生徒からの虐めからは逃れることができた。なのに次は、奏斗は担任にまでも虐められるようになってしまった。奏斗はもう日々の虐めに耐えきれなくなって、思い切って別の小学校に転校した。それから優菜は、奏斗が別の小学校で楽しく過ごせているのかという悩みだけが頭から離れず、ずっと気がかりだった。
しかし中学に上がり、結局、奏斗は学校にも行かず、中学校の教育課程は通信教育で終わらし、今に至る。