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「ごめんね」とは言わないで
あの頃の自分
くらいくらい夜に飲み込まれてしまいそうで、怖かった
そうするとクラスメイトとはまた違うようなお友達が秘密基地に連れて来てくれて
「いむくん」「初兎ちゃん」って名前を呼び合うの
おもちゃで遊んでいたらそんな怖いことなんて無くなるの
頬をつねって「また会おうぜ」って言い合うの、
まだここに痛いのに、自分はまだ目覚めをしてしまうから、
闇に包み込まれそうだった君がいて、秘密基地に来て、君のそんな傷を癒すように、とっ散らかした部屋のおもちゃと君のパジャマの袖がちょっとくすぐったくて
頬つねって確かめあって会う約束をしてから、裸足でけった誰かの心の時間かせぎ
まだ目覚めることを思い出さないで欲しいな
そんな夜のパジャミィ
大きくなってたきみも昔と変わらなくて、袖がやっぱりくすぐったくて、会えなくてごめんね
大人になりたくなかったのに、またこうして遊んでいたかった
でももうお片付けしなきゃだから
頬をつねって確かめて、昔とおんなじことをして、泣いて、
最後に君が言ったごめんね
そんなこと言わないで欲しかったな
そう言ってぐちゃぐちゃになった鏡を見るの
さようならパジャミィ