1話 耳寄り話
「ちょっと耳寄り話があるんだけど」
そう話しかけてきたのは隣の席の女の子
耳寄り話?一体どんな…?
「それはどんなやつなの?」
そう聞くと彼女は言う。
「じゃあちょっと耳貸して?」
そんなに重要で秘密にしないといけないような話なのか…
さてはとんでもない秘密なんだろう
これでしょうもなかったら俺は許さないぞ
そう思いながら俺は彼女に近づき
顔付近に耳を向けた。
ふわっと彼女の匂いがして少しドキドキするが
…俺は一体何をしてるんだ?
そう思うと彼女は俺の耳元に手をそれながら
小さな声で
「話なんてないよ」
そう囁いた。
耳元で囁いたということもあり話の内容もあって俺は身体をはねのけて
「は!?なんだよ!?」
そう言ってちょっと強く当たってしまった。
すると
「耳寄りの話でしょ?」
笑顔でそう言う彼女
…なんだよ…そういうことかよ…
そう思っていたがふと少し可愛く思ってしまった。
「…くだらね」
「へへへ」
俺は恥ずかしさのあまり机に突っ伏して寝たフリをしたがいつもより心臓がうるさい
くそ…なんなんだよ…
2話 きっかけが欲しいだけ
私は彼の事が好きだ。
突然でごめんね。ちょっと私の話に付き合って欲しい。あ〜!すぐ終わるから!!
まず彼ってのは隣の席の男の子
いつも無愛想で寝てばっかりなんだけど
優しいところがあるんだ…
少し前に机から筆箱が落ちて全部ひっくり返っちゃって…
色んなとこに飛び散っちゃったんだ
そんな時に一緒に拾ってくれてその時にね
『もうちょい中身減らした方がいいかもな
使わないやつとかあるじゃん?あと4色ボールペンとかオススメだぜ…あ、急にこんなこと言ってごめんな ずっと横で見てて思ってたんだよ』
ってそこから好きになっちゃってさ…
私ってばチョロい?
けどやっぱりなかなかアタックできなくて…
会話くらいはちょっとするんだけど…
あっ…いいこと思いついた…!
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みたでー