ー注意ー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 先に進む前にお読みください ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こちら日常組の脱獄シリーズの二次創作です
話を簡潔に進めるための創作がございます。
ご本人様方とは全く関係ないです
荒らしやアンチはご遠慮ください
BL注意!
それでもいいよ!
という優しい方はそのままお進み下さい
「出る方法がある。」
そんなリアム看守の言葉に視界がはっきりとする。何処か舞台のような場所に俺はいた、他の2人もリアム看守も。 一人称視点のような第三者視点のような視界は、俺たちとリアム看守を写している。何も分かっていないのに全てが分かっている思考は次の行動をぼんやりと考えている。ただ、複雑な感情だけが強く蠢いていた。
「それでは、今からお前達に『赤い鍵』を渡す。それを使ってあそこの扉から出るんだ」
いいな?というリアム看守の差し出した手には赤い鍵があった。分かりました。と言い手を伸ばそうとした瞬間、目の前に美しい赤が舞う。 思考は纏まらずただ視界の情報を処理する。 スローモーションのように倒れていくリアム看守が映る、いつも見ている瞳は愛おしそうに、寂しそうに、こちらを見ている。やめてくれ、そんな目を俺に向けないでくれ… もはや思考を放棄したかったその光景は遅れ た銃声と何かが床にぶつかる音によって幕を閉じた。
ハッと目が覚めると体に仄かな痛みとひんやりとした温度が伝わってくる。意識がはっきりして気づいたがどうやらベッドから落ちていたようだ。俺が落ちた音を聞いたのか2人がザワついている。
「ごめん、俺ベッドから落ちたわw」
そう笑いながら言う。体が冷や汗でベタついて気持ち悪い。それと同時に夢でよかったと安堵のため息が出る。しにがみくんは俺をからかうように話しかけるが、俺は夢で見たリアム看守のあの瞳、そして夢の後の最悪な展開が脳裏に浮かび言葉に詰まる。もしかしたら、あの倒れたリアム看守を恐ろしいほど美しい鮮血が染めあげていたかもしれない。 晴れてきた気分はまた曇り始め思考の海に沈む
「いてっ」
突然の額の痛みに意識が浮上する。反射的に顔を上げると手をこちらに伸ばしたリアム看守がいる。混乱している俺の顔が面白いのかニヒルな笑みを浮かべている。
「ふはっ、面白い顔だなぁ?8番」
なになに、どうしたどうしたと騒ぐしにがみくんとクロノアさん。しかし、まだ思考が追いつかず目の前にいるリアム看守をじっと見る。夢の中の看守の消え入りそうな瞳はそこにはなく、ただいつもの鋭くも正義に満ち溢れた輝く瞳があった。なんだかホッとしてしまい、つい魅入っていると
「どうした8番、ボーっとして。 体調でも悪いのか」
看守は腕を組みジトっとこちらを不審そうに見つめる。
「あ、いや、大丈夫っすよ」
反射的に反応したが実際体調が悪い訳でもないし、ただ夢見が悪かっただけでベッドから落ち、仕舞いにはこんな事になってるなんて知られたら恥ずかしい。しかし、勿論ほか2人にはそんな俺の心情なんて分かるはずもなく
「そういえば看守ー!8番ベッドから落ちたみたいですよー?」
「あっ、そうなんですよ。それからなんか様子が変なんです」
なっ、バカ、やめろよお前ら。と3人で騒いでいると、リアム看守は呆れたようにため息をこぼした。
「そういう事なら早く行ってくれないか、 8番。まぁいいだろう、取り敢えず医務室に 行くぞ。」
「あ、はい!」
さっさと牢屋を出た看守に 置いていかれないよう、駆け足で側へ寄るがそんなに急がなくても置いていかない。 と諭され、ゆっくり歩く。 先導するリアム看守との距離は開くことも縮むことも無く一定の間隔を保っている。コツコツと足音だけが響く空間はいつもとはまた違った安心感がある。医務室に着くとすぐにベッドに座らされ診断を受ける。
「特に目立った外傷はないな、だが痣ができてるから少し冷やしておけ。」
差し出された氷嚢を受け取り患部へ当てる。ひんやりとした感覚に体がブルりと震えるが少ししたらすぐに慣れそのまま当て続けるが、夢のせいでリアム看守といると、とても気まずい。そんな何時もより静かな空間に痺れを切らしたのはリアム看守だった。
「おい、いつもより元気がないがどうした」
心配してくれているのか俺の隣に腰を据え、目線を合わせてくれる。だが、夢の内容を話す気にはならず、足元を見るが、ふと思ってしまったことを吐き出す。
「リアム看守は、死にませんよね?」
目線を戻せず出した言葉は意味を伝えるには
不十分すぎて、自分でも何を言っているのか分からなくなる。だがやっぱなしと言おうとするとリアム看守の言葉で遮られた。
「…私だって人間だ、いつかは死ぬだろうな。それに職業柄、一般人よりは危険が及ぶ」
そんな看守の言葉で手に力がこもる。少し歪んだ視界からは何かが零れ落ちようとしている。
「だがな、8番。」
そんな言葉に先程まで下に向いていた目線を上へあげる。牢屋でも見た美しい瞳はまた一層輝いて見え、あぁ、やっぱり好きだなぁなんて場違いにも思えてしまう。
「お前を処刑するまで俺は死ねない。勿論、処刑した後もな」
そんな自信に満ち溢れた看守の様子に呆気にとられた。おい、何か言ったらどうだ。 と言われた瞬間俺は盛大に笑っていた。
「いーや、絶対俺達は生きてここから逃げ切りますから!」
そう勢いのままリアム看守に思いを告げる。まるでキリが晴れたように気持ちは明るくなっている。看守が得意げにこちらを見ていて、ついつられてニヤッと笑うが
「ほう?其れは脱獄を企てているということか?8番」
なんて言われたらそんな顔をできる訳もなく。
「やっだなぁ〜看守ぅ〜〜、そんなわけないじゃないですかぁ〜」
といつもの様な声色で弁解した。
あとがき
閲覧頂きありがとうございました。
初心者なのでかなり読みにくい点があった
かもしれません…
是非アドバイス等あればご教授頂きたい…
一応これのリアム看守視点も書きたいなー
と思っていたり
まだ書くネタはありますが少なすぎるので
リクエスト等も、どしどしお願いします。
本当に
よろしければいいねも押してってください。
それではありがとうございました。
コメント
1件
1000いいねありがとうございます!センシティブ外してるはずなのに一生取れねぇやこれ!