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シュンッ
「…生臭い、。」
「…だいぶ、やばそうだね。」
「うん、取り敢えず、あっち…かな。」
「わかった。」
…
「おんりーは、何人ぐらいで向かったの?」
「えーっと、…おんりー、猫おじを入れて8人。
本当はもっと連れて行くつもりだったけど急だったから人数が集まらなかったらしい。」
「そう。じゃあ…7人を見つけて、救えばいいってことだ。」
「そうだね。って…早速…1人目。」
「外傷は特にない、気絶をしてるだけ、か…。
外部から操られていた可能性が高い。」
「こっちにも、4人いる。皆同じ感じだね。」
「帰ったら猫おじに詳しく話を聞かないと…。」
「…そうだね。」
「あっちの方からもっと不気味な気配がする。行ってみよう。」
…
「こ、れは…。」
そこにあったのは周りの草や木、地面に飛び散っている血だった。
「…ハァッ…気分が悪くなる…。」
「…!おんりー。」
「…え?」
「これ、全部…おんりーの血だ。」
「ほん、とに…?」
「正確には、9割ぐらい…だけど…ほとんど…。」
「早く、見つけて治療しないと!」
「二手にわかれよう。」
「おんりー含め後2人、絶対に見つけるよ。」
「勿論。」
…
「ドズさん、冷静そうに見えたけど焦ってたな〜…。」
そりゃ、そうだけど…。俺も実際、めちゃくちゃ焦っている。
おんりー、生きててくれよ…。
って、あれは!おん……りー……?
そこに見えたのは、1人の隊員に覆いかぶさって血を流しているおんりーの姿。
俺でもすぐ倒せるような猛獣に襲われている。
_もう、魔力が残っていないのだろう。
「【闇】ブラックホールッ!」
俺は、手際よく猛獣を倒し、すぐに向かう。
「…助けに来たぞ!」
「…あぁ…ぼんじゅうる…さんッ…。
俺、俺の、せい…で、おんりー…さぁん、ッがぁ…」
そこに見えたのは血だらけで、顔色の悪そうなおんりー。
「大丈夫だ。君は…怪我はしてない?」
隊員は頷く。
「取り敢えず念のため、君は先に病院に送るね。」
「【無】転送」
んで、…問題はおんりーチャンだけど…。
毒状態、足は捻挫、腕は骨折、体中の傷…、
心臓ももうすぐ止まりそうなぐらいの弱さ。
「これは…やばい、な…。」
急いで転送魔法を唱えようとすると、
「ぼんッ…?」
「…!おんりー、チャン…。」
「ケホッ…他の、人はぁ、?」
「…全員無事。」
「よ…ぁっ、た…猫…じ、伝えれた、…だぁ…。」
「喋らないで、今すぐ病院に送るからッ!」
「…俺…助か、ない…気、する…から…伝えたくてッ…」
「…。」
「だいすき…ッゲホッ…だよ、ゴホッ…」
「…ぉれも、」
「【無】転送」
シュンッ
「ドズさん、聞いてたんでしょ。」
「…うん。」
「泣いてるじゃん、珍しいね。」
「…ぼんさんもねッ。」
「…はやく家に帰らなきゃ。」
「【無】転送」
シュンッ
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コメント
1件
めっちゃ切ない回だった…。救助に来たと思ったらもうおんりーが血だらけで、しかも「助からない気する」って自覚してるのが辛すぎる😭 「だいすき…」って伝えるシーン、心臓ぎゅってなった。ボンジュールさんもドズさんも泣いてたし、読んでるこっちまで泣きそうになったよ…。タイトルの「大好き」が全部を物語ってるね。えび天さん、ありがとうございます🥀