テラーノベル
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「おい、山崎ィ。さっきの『美少女』、もう一度拝ませてくだせェよ」
土方が去った直後、余韻に浸る間もなく山崎の部屋の襖が勢いよく開け放たれた。
そこに立っていたのは、いつになく瞳を爛々と輝かせた沖田総悟。
その手には、どこから調達したのか最新式のデジタル一眼レフカメラがしっかりと握られている。
「ぎゃああ! 沖田隊長!? なんで、いつからそこに!?」
慌てて裾を合わせる山崎だったが、総悟は容赦なくシャッターを切り始めた。
「動くんじゃねェ。……ほう、ライティングは夕暮れ時でバッチリだ。山崎、もっとこう、しおらしい顔してくだせェ」
「やめてください! 消して! 今すぐそのデータ消してえええ!」
「嫌でさァ。これは土方さんを精神的に追い詰めるための『極秘暗殺資料』として永久保存しやす」
総悟の脳内では、既に悪魔のような計画が完成していた。
(……この写真を土方さんの机に一枚ずつ『マヨネーズの裏』にでも貼っておけば、あの人は仕事中も山崎のことしか考えられなくなって、そのうち発狂して死ぬに違いねェ)
山崎の戸惑う表情、紅を差した口元、そして何より
「土方十四郎をトチ狂わせた」
という事実が詰まったその姿。
総悟にとって、これ以上の被写体は存在しなかった。
「山崎ィ、もっと襟足を緩めてくだせェ。……そうそう、土方さんが一番食いつきそうな『無防備な女』の顔でさァ。いいですよォ、実に汚らわしいですぜ」
「褒めてるの!? 貶してるの!? どっちなの!?」
涙目で叫ぶ山崎を無視し、総悟はひたすらシャッターを切り続ける。
ファインダー越しに見る山崎は、確かに癪に障るほど綺麗だった。
だからこそ、これを武器に土方の理性を完膚なきまでに叩き潰すのが楽しみで仕方がない。
(土方さん。あんたの『宝物』、俺が存分に弄り倒してやりまさァ……)
コメント
1件
ちょっと待って、これ最高にカオスで笑ったわww 第2話の余韻を完全に無視して、沖田がカメラ片手に突撃してくる流れがもう「そう来たか!」って感じ。山崎の弄られ方がエグいけど、その分面白さが爆上がりしてる。沖田の脳内計画が具体的すぎて、土方さんが不憫でたまらん(褒めてる)。次も絶対読みたい🔥