テラーノベル
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【破壊力】
🍵「いただきます」
🦈「いただきますっ!」
向かい合って、テーブルを挟む。
特別な日でもなんでもない、ただの夕飯。
テレビもつけず、ゆるく会話しながら食べるだけの時間。
🦈「これ美味しい」
🍵「ほんと?よかった」
🦈「うん、すっちーほんと料理うまいよね」
🍵「普通だよ」
🦈「普通じゃないって」
そんなやり取りをしながら、こさめはぱくぱく食べる。
口いっぱいに頬張って、もぐもぐして、少しだけ幸せそうに目を細める。
――その様子を、すちはじっと見ていた。
🍵「……」
🦈「……?」
ふと。
🍵「……ふっ」
小さく、笑いがこぼれる。
🦈「……なに」
こさめが顔を上げる。
🦈「なんで笑うの」
🍵「いや」
すちは少しだけ視線を逸らして、でもまた戻して――
🍵「食べてる顔が、可愛くて」
🦈「……へ?」
一瞬、思考が止まる。
🦈「え、なになに急に」
🍵「そのまんま」
さらっと言う。
まるで、なんでもないことみたいに。
🦈「……やめて」
🍵「なんで」
🦈「なんでって……」
顔がじわじわ熱くなる。
🦈「食べにくい」
🍵「そう?」
🦈「そうだよ!」
むくれながらも、箸は止まらない。
でも。
(見られてる……)
意識した瞬間、やりづらくなる。
🦈「……こっち見ないで」
🍵「なんで」
🦈「気になるから」
🍵「別にいいじゃん」
🦈「よくない!」
完全にペースが乱れる。
さっきまで普通に食べてたのに、一口ごとに変に意識してしまう。
それがまた、すちには面白くて。
🍵「……ほら、今の」
🦈「なに」
🍵「ほっぺ、ちょっと膨らんでた」
🦈「見ないでって言ってるでしょ!」
🍵「可愛い」
🦈「言わないで!!」
耐えきれずに、箸を置く。
🦈「……もういい、食べない」
🍵「え、なんで」
🦈「無理」
🍵「なんで無理」
🦈「無理なものは無理!」
顔を逸らしたまま、ぶつぶつ言う。
そんな様子を見て、すちは少しだけ笑ってから――
🍵「ごめんごめん」
🦈「……ほんとに思ってる?」
🍵「思ってる」
一応、謝る。
でも。
🍵「……でも可愛いのはほんと」
🦈「謝ってないじゃん!!」
即ツッコミ。
すちはくすっと笑う。
🍵「……だって事実だし」
🦈「事実とかいいから!」
🍵「……ねぇ、こさめちゃん」
🦈「なに」
🍵「こっち向いて」
🦈「やだ」
🍵「なんで」
🦈「絶対また言うでしょ」
🍵「言う」
🦈「ほら!!」
さらに顔を逸らす。
でも。
すちは少しだけ身を乗り出して、覗き込む。
🍵「……ほんとに可愛いよ」
さっきよりも、少しだけ柔らかい声。
🍵「食べてるとき、すごい幸せそうで」
🦈「……」
🍵「見てると、こっちも嬉しくなる」
その言葉に、こさめは一瞬だけ黙る。
🦈「……なにそれ」
🍵「思ったまま」
🦈「……ずるい」
ぽつりと呟く。
さっきまでの抗議とは違う、少し小さい声。
🍵「なにが」
🦈「そういう言い方」
🍵「だめ?」
🦈「……だめじゃないけど」
少しだけ視線を戻す。
まだちょっと赤い顔のまま。
🦈「……ほんとに思ってる?」
🍵「うん」
迷いなく答える。
🍵「めちゃくちゃ」
🦈「……」
こさめはしばらく黙って――
そっと、また箸を持つ。
🦈「……じゃあ」
🍵「うん」
🦈「もうちょっとだけ食べる」
🍵「どうぞ」
🦈「……見るのはやめて」
🍵「無理」
🦈「やめて!」
🍵「無理」
🦈「……すっちー」
🍵「なに」
🦈「そっちも食べてる顔、変だから」
🍵「え」
🦈「じっと見たら変だから」
🍵「……ほんと?」
🦈「うん」
少しだけ、いたずらっぽく笑う。
🦈「だからこさめも見る」
🍵「やめて」
🦈「やめない」
お返しみたいに、じっと見つめる。
今度は、すちが少しだけ言葉に詰まる。
🦈「……ほら」
🍵「……なに」
🦈「顔赤い」
🍵「……赤くない」
🦈「赤い」
🍵「……赤いかも」
素直に認める。
その反応に、こさめがくすっと笑った。
🦈「……おあいこ」
🍵「……そうだね」
小さく笑い合う。
新クラス、良すぎて暴れる
いやっほぉい(?)
コメント
2件
クラス替えが無いんだが担任ガチャびみょかった