ぬんぬん
私は、物心ついた時から異物を食べていた。そう、ご飯でもない、砂や小石を。美味しいのだ。あ、私の名前は鯊勾佳 柚子。
柚子「美味し。」
柚子「この砂。」
柚子「パクモグパクモグ」
夏油「はぁ…」
夏油「また食べてる」
柚子「あ、夏油」
柚子「夏油も食べる?」
夏油「食べられないよ。」
柚子「そっか。天与呪縛だから…」
夏油「君がね。」
柚子「しょうがないしょうがない。」
夏油「しょうがなくない。それは病気だよ。」
柚子「む、天与呪縛!!」
夏油「…あのねぇ…」
夏油「命にも関わるんだよ?」
夏油「髪を食べてしまって胃の中で縺れて病院に行ったとか…」
柚子「あーはいはい…」
夏油「聞いてる?」
柚子「聞いてる」
夏油「それは異食症って言ってね。」
柚子「異食症…」
夏油「ストレスが主な原因なんだよ。」
柚子「ストレス…?」
夏油「あー君のは小さい頃から?」
柚子「うん。」
柚子「親が虐待してきた。」
夏油「絶対それだろうね。」
柚子「んゆ…」
夏油「それが大きな原因となって今も続いてるかもしれないんだ。」
柚子「はえー…」
夏油「あのねぇ…危険なんだよ…?」
柚子「辞められないもんは辞められない。」
夏油「今すぐ辞めて。」
柚子「はーい」
柚子「まぁ、いつの間にか食べてるんだけど…」
夏油「ええ…?」
硝子「おーい」
柚子「あ、硝子」
夏油「硝子、また柚子が…」
硝子「柚子お前、死ぬぞ」
柚子「げ、死にたくはないなぁ…」
柚子「やーめよ…」
夏油「私が辞めろって言った時は辞めなかったのに…???」
柚子「人が違うの。」
柚子「硝子将来の医者だし。」
硝子「ハハッ、落ちるかもなのに?」
柚子「うん。」
夏油「はぁ…取り敢えず辞めるように。」
夏油「はい、これ飴。」
柚子「ん」
夏油「え?」
柚子「咥えさせろ。」
夏油「はいはい…(咥」
柚子「ありがと。」
夏油「咥えさせろって…自分で咥えろよ。」
柚子「へーいへい。」
柚子「飴、これ何味?」
夏油「?」
夏油「食べてるじゃないか。」
柚子「まだ食べてない。咥えてるだけ」
夏油「いちごミルク」
柚子「げ、五条用の?」
夏油「それしか無いんだよ。」
柚子「いらね、夏油上げる(咥」
夏油「ングッ…?!」
夏油「…///」
柚子「何顔真っ赤にしてんの?」
柚子「まるで童貞みたい。」
夏油「なっ…」
柚子「別のちょーだい。」
夏油「はぁ…あとコーラと蜜柑とグレープ…」
柚子「ん、蜜柑とグレープもらい」
夏油「え、ちょ…」
夏油「何個持ってったんだよ、」
硝子「何お前ら付き合ってんの?」
夏油「まだいたの?」
硝子「ずっと見てた。」
夏油「止めてよ。」
硝子「見てるだけのほうが面倒くないから。」
夏油「なんだい…それ…」
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完
鯊勾佳 柚子
天与呪縛ではない。異食症。ちゃんとした病気。おっとり系とスパッと言う系が混ざった性格。異食症のせいで気味悪がられ虐待されてた。
夏油 傑
最初からあった時に一番心配してた。え、ストレス…?何かあったのかな。え、虐待?私が守ってあげなくちゃ…え?天与呪縛?違うよちゃんとした病気だよ。警告係
家入 硝子
一応医者になるための勉強もしてるのでそういうのも頭に入ってる。あ、こいつ異食症だな。危ねーぞ。警告係。
異食症
異食症の主な症状は、非栄養価のある物質を摂取したいという強い衝動です。摂取する物質は人によって異なり、氷、土、毛髪、紙、ペンキのかけらなどが挙げられます。特に氷、土、毛髪を食べることは多く知られており、それぞれ「氷食症」「土食症」「食毛症」という個別の症状名があります。いずれの場合も、症状が1ヶ月以上持続している場合に診断されます。(Wikipedia)ちなみに柚子は全部。
おハム
脳脊髄液減少症と低血圧、それから思春期早発症。え、キッショ。ざけんな。治療全部痛かった。あと夢の中で泣いた。
コメント
9件
ちょっと親ムショにブチこみに行ってくる(スタスタスタスタ ↑ゑ?