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sideゾード
その日、ダスティの歓迎会が開かれました。
みんな賑やかにダスティを歓迎し、彼も嬉しそうでした。
私は歓迎会が終わった後、庭に出ていました。
ワインを少し飲み過ぎたと言うのもありましたが、夜空の星を眺めたかったからです。
「やはりここでしたか、ゾード様…」
ダスティの声が背後からしました。
「ダスティ。」
「はい。」
「様はやめた方がいいですよ。
あなたの新しい主人は衛輔さんです。
私は異世界ネットショップによって蘇った仲間に過ぎません。」
「しかし、吾輩の心の中の主人はいつまでもあなたなのですよ。
ゾードさん。」
「ふふふ。
ありがとう。
思えば、前世では沢山の仲間を失ってきました。
ラピス、ココア、マックス、シェリー…
その一人一人を、私は今でも覚えています。」
「えぇ、ゾード様、いえ、ゾードさんはそうだと思っていました。
吾輩も覚えていますよ。
みんなと戦った日々を。」
「そうですか。
異世界ネットショップはとうとう神託の鏡を販売し始めました。」
「ほぉ、神託の鏡。
懐かしいですな。
アレは全ての真実を語る鏡です。
それを見て、聞いて、新しい主は何を思いますかな?」
「それは分かりませんが、衛輔さんならきっと…
私が出来なかったことをやり遂げてくれることでしょう。」
「信頼なさっているんですな。
ところで、覚醒融合体までが出ているとか。」
ダスティが話を変えた。
「えぇ。
次はアレの番ですね。」
「では、マギ・真も?」
「えぇ、そろそろ指導しようと思っています。」
「ゾードさんも、相変わらず大変ですな。」
そう言ってダスティは笑った。
「あなたもまた召喚されるとは、ついていませんねぇ。」
「仕方ありません。
ヨロズ様に忠誠を誓った身ですから。」
「そうですね…」
「サイガ、いえ、ここでは佐久間由奈でしたかな?
彼女は今度こそあの願いを叶えるつもりでしょうか?」
「分かりません。
彼女が何を思いこの世界ち再び現れたのか?
何を願っているのか?
しかし、私たちは再び刃を交えることになるでしょう。
ダスティ、あなたの働きに期待していますよ。」
「おまかせください。
この命を賭けて戦います。」
「ふふふ。
あなたとまた会えて、嬉しいですよ。
あなたも前世の仲間達を覚えてくれていたこともね。
さぁ、そろそろ中に入りましょう。
新しい主が待ちかねていますよ。」
「はい。」
そして、私たちは暖かい屋敷へ戻って行った。
天の星々に見守られながら。
この先の未来にも、星がある事を願って、私は夜空をもう一度眺めた。