ちょっと不服そうにしながらも、頬に手が添えられる
俺だってめめとキスはしたい
お互いに仕事も忙しいから一緒にいられる時間は限られるけど、愛情を確認して心が埋められるとまた頑張れるのだ
頬に添えられた手に誘導されて少し顔を上げる
そっと目を瞑ると、唇に熱を感じる
「ん…」
重ねるだけのキスをして一度離れる
目を開けてめめを見つめる
「…翔太くん、もう1回」
「ん」
さっきよりもキスが深くなる
確かめるように角度を何度も変える
背中に回った手が、もう一度しっかりと体を抱き寄せて密着度が増す
俺は腕ごと抱きしめられてて、ほとんど身動きが取れないけど、圧倒的包まれている感があるこのハグはすごく好きだ
(3年前の蓮でも同じハグするんだな…)
身動きが取れないまま、蓮の熱い舌が口内に入ってくる
「っぁん………ん………んっ、んうっ」
口内を、満遍なく動き回っていた舌が、上顎を集中的に攻め始める
「っ、あん、っんぅ、ぁ、んっ、ふっ、んっ」
(……こいつ、……なんで)
身体の熱がじんわりと上げられていくのがわかる
そろそろ息が苦しくなってきて、とんとんと蓮の身体を叩けば、ようやく離れる
離れ際にペロっと下唇を舐められる
「………はぁ……っ………思い出したの?」
「いや、そんなことないけど。なんで?」
「……そっか。いや別に」
「ふぅん…ほんとに?」
そう言いながら、ぎゅっと手を握って、左手の中指と薬指の間の指の股を擦ってくる
(……っ!やっぱり、わかってる…なんで)
「……ふぅっ!…んっ!おまっえっ!なんでそこ擦る…?…っ!」
「ん〜、なんか、なんとなく、翔太くんがここ好きそうだなって、直感的にというか…体が勝手に動くというか…」
「……っん、なんだよそれ……ちょっ、やめっ…」
「ふふ、もしかして俺が直感に従って動いたら、全部、翔太くんのいいとこなの?」
「……っ!…そんなわけっ……」
「じゃあ試してみていい?」
「…………っ!やめっ………んぁ!」
右の耳朶を甘噛みされて、つい声があがる
そのまま耳の淵をゆっくりと舐められて背中をぞくぞくっと快感が走っていく
「………はぁっ!……だめっ」
がっちりとハグをされたままだから、身を捩ってもびくともしない
「あ、んぅ!、やぁ!、、ね、ぇ、だめ、だって、、、あん!」
逃げられない快感に視界がぼやけてくると、耳元で囁かれる
「翔太くん、ほんとに、キスまで、だけ?」
「っ!あたり、まえ、だ!っはぁ、は、なせっ」
「ふぅん、粘るね」
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