テラーノベル
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ハル__。
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朝、いつも通りのアラームが鳴る少し前。タクヤは頭の上と腰のあたりに強烈な違和感を覚えて目を覚ました。
何かが、動いている。
寝ぼけ眼のまま、枕元にあった鏡を手に取って映し出された自分の姿を見た瞬間、タクヤの眠気は完全に吹き飛んだ。
「……は? え、ちょっと待って……なにこれ……っ!?」
頭のてっぺんには、栗色の髪に紛れてピコピコと動く三角形の猫耳。そして布団をめくれば、お尻のあたりから細長い尻尾が不安げに左右に揺れている。
「おい、タクヤ……朝からどうしたんだよ……」
その驚きと混乱の声に誘われて、隣で眠っていたリョウガが薄目を開けた。
まだ半分夢の中にいたリョウガだったが、隣にいる恋人の姿を視界に捉えた瞬間、その目が限界まで見開かれる。
「……え、待って。幻覚? 俺まだ寝てる?」
「寝てない! 幻覚でもない! リョウガ、これどういうこと!?」
混乱してパニックになるタクヤの一方で、リョウガの脳内は別のベクトルで限界を迎えていた。
ただでさえ愛おしい恋人が、あろうことか猫耳と尻尾を生やして、涙目で自分を見つめている。そのあまりの破壊力に、リョウガの理性が一瞬で消し飛んだ。
「いや、どういうことかって言われても……。でも、とりあえず……めちゃくちゃ可愛いわw」
「褒めてんじゃない! 触るな……っ、にゃ、」
興奮を抑えきれないリョウガが、我慢できずに手を伸ばす。
指先で、ピコピコと動く猫耳の付け根のあたりを優しく、丁寧に撫で上げていく。そこは猫の急所でもあるのか、触れられた瞬間、タクヤの背中がビクッと跳ね上がった。
「……ん、にぁ……にゃに、そこ、変な感じ、する……」
「ここ、気持ちいいの? タクヤ」
「ちが、う……っ、リョウガ、やめ……」
拒絶の言葉とは裏腹に、タクヤの尻尾はパタパタとベッドを叩き、気持ちよさに喉の奥が小さく鳴ってしまう。
その反応がリョウガの火に油を注いだ。リョウガは今度はゆらゆらと揺れる尻尾の根元を優しくキュッと掴み、そのまま引き寄せるようにして、タクヤの形の良い唇に何度も深いキスを落とした。
「んにゃ、……ん、……にぁ、っ……」
喧騒のような混乱の中で、何度も重ねられる熱い口づけと、敏感になった耳への愛撫。
タクヤは次第に身体の力が抜け、リョウガの胸元にすがりつくようにして、甘い吐息を漏らし始めた。
「リョウガ、……熱い、身体、なんか、おかしい……っ」
「おかしくないよ。全部可愛い。……今日はもう、どこにも行かせないから」
外の天気なんてどうでもよくなるくらい、ベッドの中は二人の熱気だけで満たされていく。
結局、朝の混乱から始まった二人の濃密な時間は、太陽が部屋の真上を通り過ぎ、夕方の気配が近づくまで、終わることはなかった。
𝐹𝑖𝑛.
コメント
1件
あっ、もうこれめっちゃ可愛いやつやん!🐱💕 朝起きたら猫耳と尻尾が生えてるタクヤ、パニックになってるのに「にゃ」って声出ちゃうのがツボりすぎるww リョウガの「今日はもうどこにも行かせないから」って台詞がガチで甘々で、太陽が真上通るまでって描写がもう…朝から夕方までってどんだけ!😂 二人の関係性がちゃんとラブラブなのが伝わってきて、読んでてにやにやが止まらなかったわ。大畑さん、こんな甘々エピソードありがとうございます!