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──晴菜宅──
ガチャ
『お邪魔します』
晴菜「邪魔するなら帰って〜」
『むり』
晴菜「そうだ、先お風呂入っていいよ」
『え、晴菜帰ってすぐお風呂入るの?』
晴菜「?そうだけど。うちではこれが”あたりまえ”だよ?」
『……..そ、なんだ。じゃあ借りるね、!』
晴菜『うん!行ってらっしゃい!』
あたりまえ、か。
いや、晴菜はそんなつもりで言った訳じゃないだろうな。
あたしの”あたりまえ”が嫌いなことは誰にも打ち明けては居ない。
みんな分かってくれるような悩みなんだろうけど無駄に気を使われたりするのが嫌だからだ。
こんな意地っ張りなのもあたしの駄目な所なんだろうな。
そう思いながら晴菜宅の浴槽に浸かる。
『ふぅ……』
お風呂は誰にも気を使わなくていいし、暖かくて気持ちいいから好き。
────
ガチャ
『晴菜、お風呂ありがとう。上がったよ。』
晴菜「さっぱりした?….って髪!!」
『髪がどうかした?』
晴菜「乾かしてないじゃん!」
「………あたし何時も自然乾燥なんだけど」
晴菜「ちゃんと乾かさないと綺麗な髪痛むよ!」
「ほーいほーい」
ブォォォン
『………うっわ、さらっさらだし』
晴菜「でしょ!?澪亜もともと髪綺麗なんだから大事にしなきゃ〜」
しばらく話して、晴菜もお風呂から上がってきた。
2人で歯を磨いたりして、後はもう寝るだけ。
晴菜「澪亜〜?布団引くの手伝って〜!」
『はいよ〜』
バサッバサッ
『敷布団とかすごい久しぶりなんだけど』
晴菜「澪亜の家ってマットレスだっけ?」
『そーそー。一応マットレスだった。あいつ敷布団嫌いらしい。』
晴菜「……そーなんだぁ」
『?』
晴菜「ま〜そんな話は置いといて!寝よっ?」
『うん……』
晴菜「澪亜おやすみ〜」
『うん、おやすみ。』
そのとき、あたしは晴菜に微かな違和感を感じた。
何かあたしの発言を気にしているような。
あたしの嫌なことを言わせちゃったとか思ってるのかな?
そんなことを考えていたが、暖かい布団の中にいると睡魔に襲われ、いつの間にか眠ってしまっていた。