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✦ ─────── ✦
何もない。
そう言った。
嘘だった。
だけど。
本当のことなんて言えるはずがなかった。
◌ ───── ◌
翌朝。
🩵「おはよー」
💜「おう」
いつも通り。
本当にいつも通りだった。
隣を歩いて。
他愛ない話をして。
大学へ向かう。
それなのに。
💜(なんだろ)
いるまは小さく眉をひそめた。
何かがおかしい。
理由は分からない。
けれど。
最近のこさめを見ていると妙に引っかかる。
💜(考えすぎか)
そう思う。
だけど。
昨日の笑顔が頭から離れなかった。
◌ ───── ◌
講義終了後。
❤️「いるま」
💜「ん?」
❤️「今日バイト?」
💜「いや」
❤️「ふーん」
奈津はちらりとこさめを見る。
🩵「?」
❤️「別に」
💜「なんだよ」
❤️「いや?」
その反応が妙に怪しかった。
💜(なんなんだ?)
最近。
奈津と蘭がこさめを気にしている。
前から仲は良かった。
でも今は少し違う。
まるで。
何かを知っているみたいだった。
◌
💜「らん」
🩷「ん?」
💜「こさなんかあった?」
🩷「なんで?」
💜「いや」
💜「最近変じゃね?」
蘭は一瞬だけ目を見開いた。
だが。
すぐに笑う。
🩷「気のせいじゃない?」
💜「そうかな」
🩷「そうだよ」
そう言う割に。
どこか誤魔化しているように見えた。
◌ ───── ◌
帰り道。
今日はこさめと二人だった。
🩵「今日暑いね〜」
💜「だな」
🩵「アイス食べたい」
💜「食えば?」
🩵「奢って?」
💜「嫌だ」
🩵「ケチー」
笑う。
いつも通り。
明るくて。
楽しそうで。
だけど。
💜(なんか無理してる気がする)
そんなことを思ってしまう。
理由は分からない。
分からないけど。
目が離せなかった。
◌
家の近くまで帰ってきた頃。
💜「じゃあな」
🩵「うん」
手を振る。
いつもの別れ。
なのに。
💜「こさ」
🩵「?」
呼び止めていた。
無意識だった。
🩵「どうしたの?」
💜「……いや」
言葉が出ない。
何を聞きたいのか。
自分でも分からなかった。
💜「なんでもない」
🩵「変なの」
こさめは笑う。
その笑顔を見て。
少しだけ安心した。
同時に。
少しだけ寂しくなった。
その感情の意味は。
まだ分からなかった。
✦
知らなかった。
ずっと隣にいることが。
当たり前じゃないなんて。
✦
莉音
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コメント
1件
あっこれ…切なすぎて胸がぎゅーってなったよ😭💔 いるまが無意識にこさめを呼び止めちゃうとこ、本人も理由わかってないのに“なんとなく離したくない”感がダダ漏れで…そこがもうエモすぎるんだが?!? それと蘭と奈津が何か知ってるっぽい伏線も気になりすぎる…絶対なんかあるよね?! 「ずっと隣にいることが当たり前じゃない」って締めが重すぎて泣く準備しとくわ…続き待ってる!!🌸