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『三章 パラノイド・ノイズ』
次の日、俺たちは朝食を取るために恐る恐る食堂へ向かった
【食堂】
音「おっ、やっときた」
秘「睡蓮…!」
音「昨日はお互い大変だったね。」
愛「…どう言うつもり?」
音「え?何が?」
愛「何がしたいわけ?あの注射を無理やり刺して」
音「…明日になったらわかるはずだよ。きっと」
すると続々と人が入ってきた
その中に瑞稀はいない
天「…飯田橋、大丈夫だったか?」
飯「由鶴…?あれ?大丈夫なの?」
天「刺された部分が痛いぐらいだ…」
飯「刺されてるのになんで…」
音「言い忘れてた、この注射は人によって効く速度が違うみたい」
羽「だから私たちも無事なんだ!」
兎「でも…刺されてるから効く速度が遅くなるだけでいずれは…」
音「まあ忍みたいになるね」
羽「…嫌だなぁ…そういえば忍ちゃんは?」
秘「忍は俺の部屋のベットで寝てるぞ」
天「秘田…羽衣と付き合ってたんじゃないのか?」
怪訝な顔でこちらを見つめてきた
羽「え………違う……」
天「浮気か?そんなやつだとは思わなかったな…」
羽「ふぇ……………」
秘「違う、由鶴。俺はエソラと付き合ってないし、忍と一緒に寝ていない」
羽「そ……そうだよ!私はハナビ君と付き合ってない!神に誓う!」
天「…そうか、勘違いして悪かった…」
そうは言っているものの、まだ少し怪訝そうな顔をしている
音「あ、そうだ。新しいビルが開いたらしいんだけど…見に行かない?」
秘「…いいけど」
音「嫌そうだね。やっぱり荒川がいないから?」
秘「…そうだな、お前が瑞稀をどこかにやったせいで一緒に行きたくないな」
音「居場所を教えれば一緒に行ってくれる?」
秘「あぁ。」
音「…じゃあ一緒に行き終わったら教えてあげるよ。」
秘「……しょうがないな、約束しろよ」
音「約束するよ」
そうして俺は睡蓮と他のみんなと共に新しく開いたビルを見に行くことにした
【蛇足吾郎の部屋】
蛇「すいません…送って行ってもらって…」
愛「気にしないでよ。アンタ軽いから空気運んでるみたいだったし」
蛇「それは言い過ぎで……………あ」
愛「…?どうしたの?」
蛇「…………ハム助が…………」
愛「ハム助がどうし………!」
床に目を向けると、そこには腹を大きく裂かれたハム助の死体があった。
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