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7 - ハペグ×ヒシ /2人の出会いのお話。

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2025年06月01日

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今回はこの2人↓の出会い(ヒシ視点)の話と、

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ヒシ(右→)がハペグ(←左)に思っていること(軽く)

のお話です。


ハペグ(←)はつぶこめのオリキャラです。


ハペグ可愛いのでつぶこめの投稿も見てね。


うちよそcpです!



一応ヒシの性格を載せておきます。

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それではどうぞ、行ってらっしゃい。






















俺は人けのない場所で読書をしていた。

その矢先

”ガシャン!!“

と物凄く大きい物音聴こえる。


…うぉ!?

なんだ…?うるせえ…。



俺は警戒しつつ周りを見渡す。

特に何も姿は見えない。

もっと遠く離れた場所か…。


警戒心と好奇心で様子を見に行く事にした。



少し歩いた所で立ち止まった。



うわっ…。人間の匂いがする。

それと、苦しそうな呼吸音が俺の耳に届く。

人間同士が喧嘩でもしてんのか?

こんな所で喧嘩すんなよ…。鬱陶しい…。

放っておいても耳障りだしさっさと殺して元の場所に戻るか。



そう想い俺は匂いを辿って小刻みに足を運ぶ。



.

.

.




少し遠いが目で見える範囲に人間の姿が見えてきた。


…お、みーっけ。

さ、早く終わらせよう。



俺は早足で駆け寄った。



完全に姿は俺の肉眼で見える。

見た目はハッキリとは見えない。

人間な事は確かだ…。

とりあえず草むらに身を隠した。

ゲシゲシと何かを強く蹴っている音が聴こえる。

その音は鳴り止まない。


『やめ…やめて…。』と弱々しい震えた声が俺の耳に届いた。








…片方が一方的に虐められているのか…?

喧嘩じゃねえのかよ…。


頭を抱えてうつ伏せになっている人間がいる。

もう片方の野郎に蹴られているのか。

うつ伏せになっている奴は顔がハッキリと見えない。

蹴られてる奴、可哀想だな。

まぁいい。虐めている方を先に殺そう。


ふ…。この俺が助けてやろう。


そう想い近寄って俺は虐めていた方の人間を刺し殺した。

俺の羽にそいつの血飛沫が飛ぶ。きったねー…。




一件落着だな  と想い、後ろを振り向くと蹴られていた奴が凄く怯えた顔でへたり込んでいた。


…あ?刺し殺した方は人間だけど、生きてる奴は人間じゃねえのか…?

匂いも若干違う。動物の匂いだ。

見た目からして、人鳥(ペンギン)か…?


「お前。人間じゃないのか?」と俺は疑問に想い問いかける。


か細い声で

『あぁ…。うん…。君と一緒の鳥。』

と返事が返ってきた。

コイツ…。随分馴れ馴れしいな…。

助けてやったのに初っ端からタメ口かよ…!?


「そうか…。」と俺はソイツの目を見てため息をつく。


ってか…やっぱり鳥か。

ふん。俺の嗅覚は賢いな。

人鳥だろうな。


顔も傷だらけだ。手当てが必要だな。

服がボロボロで…。汚らしい。

まぁ、アイツに蹴られていたから当然か。


俺の家に連れて行ってコイツが元々着てる似たような服を渡すか。



俺の読書の時間がコイツのせいで潰れる。

…はぁ。


「ついてこい。」と俺は云う。

ソイツは小さく頷いて足を引きずって俺の後を追う。

足も怪我をしているのか。



早く家に帰って手当てしてやろう。



.

.

.



家に着き、とりあえず手当てをする事にした。


『お邪魔します…。』


…お邪魔しますは、ちゃんと言える奴なんだな。



「あんま汚え足で走り回るなよ。」と言いながら俺は急いで救急箱を取り出して包帯と絆創膏を持ち出した。


「大丈夫か?」


『うん…。』


随分元気無さげの声だな…。


足と腕の傷が酷い。アイツにやられたのか?

包帯とかあんま巻かねえから分かんねぇな…。

慎重に…。

こ、こうか…?


『痛っ…!』


「あぁすまん!」



手加減が分からなくてギュッと強く包帯を結んでしまった…。

ああ…俺が不器用なせいで…。

人鳥…すまんな…。


…てか名前なんて言うんだコイツ…。


.

.

.



一通り手当ては完了した。



後は風呂に入れるのと…服だな。







コイツはもう後1日でここの家を出るし何も意味がないけど、一応名を聞いてみるか。



「お前、なんて名前なんだ?」


『ハペグ。君は?』


「ハペグか、覚えておく。俺はヒシ。」


『ヒシ。これからよろしく。』


「これからよろしくって…ハペグ、後1日でこの家出て遠くに行くんだぞ。分かってるか?」


『ここに住むか、近くに住む。』


「は?」





俺はコイツと過ごしたいわけじゃないのに勝手に引っ付いて来やがって…。

なんだか変わったやつだな。

でも俺は2人で一緒に居るのをなんとなく許可してた。

なんでだ?







今も一緒にいる。

ハペグはすぐ病むし、人を殺すのにも抵抗がある。

ただの弱っちい人鳥だ。



でも俺の事を必死で守るんだよな。アイツにしては凄いと思う。



そんで、いつも俺を困らせてくる。



全部全部…馬鹿らしい…。






.


.


.






…でも…いざ居なくなるとしたら、将来が怖くて不安になるほど辛いし、寂しい。

…俺の傍から離れないでほしい。お願い、お願い…。俺から離れないで。



恋や愛は幸せや喜びを与えてくれる反面、鋭い痛みにも変わる。 ”愛“ も ”憎しみ“ も表裏一体だ。

いつか、アイツの愛も憎しみに変わるんじゃないかと想うと不安で仕方がない。

素直に接したいのに。それが出来なくて…。


ハペグは俺に愛を沢山与えてくれる。

良く考えたら俺はアイツに何も与えられていない。

俺はきっとハペグの為に何も出来ていない…。



素直になれなくても、ずっと傍にいてくれる。

俺は恋が何だかわからない。

でも、ハペグが好きだ。

俺を守ってくれるのも、素直なのも。俺に優しいところも。

全部好きだ。

…ずっと一緒に居たい。

こんな事、絶対アイツには言えないけど。

俺らしくないよな。


アイツと居ると俺が俺らしくなくなる気がするんだよな…。







俺は独りより、ハペグと居る方が楽しい。










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